毎日のレシピ
2017年3月16日更新
精神安定に欠かせない血と気に効く「マグロの団子」|薬膳レシピ
琉球薬膳料理研究家の宮國由紀江さんが教えてくれる薬膳レシピ
[貧血予防にマグロ 気の巡り良くするタマネギ]
精神安定に欠かせない血と気に効く
マグロの団子
[貧血予防にマグロ 気の巡り良くするタマネギ]
マグロ | 200g |
タマネギ | 50g |
ラッキョウ | 10g |
ウイキョウ | 5g |
塩 | 小さじ1 |
片栗粉 | 大さじ1 |
揚げ油 | 適量 |
1. | マグロをフードプロセッサーで攪拌する。 |
2. | タマネギ・ラッキョウ・ウイキョウはみじん切りにする。 |
3. | ボウルに、1のマグロと2の野菜・塩・片栗粉を入れしっかり混ぜる。 |
4. | 4cm程度の団子を作る。 |
5. | 180度の温度に設定した油鍋に、団子を入れて揚げる。 |
食材の効果
マグロ | 老化防止 貧血予防 |
タマネギ | 気の巡りをよくし、胃腸の調子を整える |
ラッキョウ | 胃腸の調子を整え、気の高ぶりを静める |
ウイキョウ | 気の巡りをよくする |
うつ
気・血の滞りや不足が一因
寒さも和らぎ、春らしい陽気を感じるようになりました。気持ちのいい季節ではありますが、この時期は入学や入社、人事異動など生活に変化も多く、情緒が不安定になりがちです。今回は、心のトラブル「鬱(うつ)」の養生についてお話ししたいと思います。
鬱には、自律神経失調症、神経症・不安症・更年期障害など、多くの失調が含まれます。現代人に多く、重く受け止められがちな症状ですが、中医学では鬱証(症)と言い、2千年前から専門の研究者がいたようです。
心のバランス整える春
中医学では鬱は、体内で何かが鬱結(うっけつ)した(滞った)状態、と考えます。気・血・痰・湿(水分)・熱・食の滞りが原因となりますが、中でも健康を保つためには、生命のエネルギーとなる「気」と心身に栄養を与える血が必要不可欠です。この気・血の流れが滞ったり、不足すると、心のトラブルが起こりやすくなるのです。
春は心のバランスを整える大切な季節! 冬に動物たちは冬眠に入りますが、同じように、人間の体も機能が変わります。寒さに備えて、冬は栄養物質や感情をため込み、余計なエネルギーを使わないように体力を補充するのです。
春は、冬にためた感情や栄養、体力を、思いっきり発散し、デトックスする季節です
「春は、人を褒めても人を怒るな!」という養生方法があります。春に感情を発散できず、ため込んでしまうと、心のバランスを崩しやすいといわれています。
ストレスの原因は、実は体の中にもあります。まずは原因を知り、改善していく事が大切です。
気の巡りが悪いタイプ
症状
憂うつ、情緒不安定・胸部・腹部の張り・痛み・食欲不振・口の渇き・頭痛・月経不順
お勧めの食材
さんぴん茶・ミント・かんきつ系・酢・苦味のある食材
水の代謝が悪いタイプ
症状
胸焼け・痰が多い・のどの閉塞(へいそく)感・悪心(吐き気)・ゲップ
お勧めの食材
シソ・大根・ハトムギ・モヤシ・トウガン・キュウリ・小豆・緑豆
気血不足タイプ
症状
動悸(どうき)・不眠・不安・夢が多い・健忘・めまい・脱毛・疲労・食欲不振
お勧めの食材
黒ゴマ・松の実・ユリ根・小麦・ナツメ・ブドウ・豚肉・ハツ、豚レバー・アサリ・ホウレンソウ・ニンジン・魚介類
<過去の薬膳レシピ>
- 野菜のカップケーキ
- 大福もち
- ロールキャベツ
- マメマメサラダ
- レーズンペースト
- 野菜と魚介のスープ
- トマトとイカのサラダ
- 薬膳スイーツポテト
- 沖縄風みそ汁
- 豚レバー薬膳スープ
- ローゼルとワインのホットドリンク
- クリームチーズの芋団子
- 豆腐とヤマイモのグラタン
- クワの葉と実のムース
- 大根もち
- セロリとトマトのスープ
- ネギのリゾット
[文]
宮國由紀江(みやぐに・ゆきえ)
「薬膳龍花」主宰。国際中医薬膳講師、栄養士。沖縄の食材を使った琉球薬膳料理を研究している。
http://www.y-ryuka.com/
編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』薬膳でメンテ・第1548号 2017年3月16日掲載
[薬膳・ヘルスケア・鬱・貧血予防]