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2017年12月21日更新

琉球薬膳料理研究家の宮國由紀江さんが教えてくれる薬膳レシピ「大福もち」

気・血・水のバランス整え心身快調に 薬膳でメンテ[57]
白髪|精を高め、血を補う

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 Hさん 女性(60代)

「白髪」

【症例】
白髪が気になっていて、髪に良い食材はないか? との質問があった。それ以外に、明け方の足のこむらがえり、視力の減退、腰のだるさなどが気になるとのことだった。



血を補い腎を丈夫に

白髪、薄毛、抜け毛、パサツキなど、髪のトラブルは性別を問わず多くの人が抱える悩みです。

中医学では、髪は「血のあまり」と言われ、血が十分にあり、体内をスムーズに巡っていれば、髪を健康に保てるとされています。また髪は「腎の華」とも言われ、生命エネルギーの源である腎(腎臓)の「精」が充実していれば丈夫な髪が育つと考えられています。髪のトラブルは頭皮や毛髪だけではなく、体内の健康状態と密接な関係があります。髪の状態に、体内の不調が表れていることもあります。


加齢で腎が衰える

髪のトラブルが気になったら、体の状態を確認して体質を整えることが大事です!

「白髪」には、大きく分けて二つのタイプがあります。一つ目は、ストレスにより、細くツヤのない白髪があるタイプ。気(エネルギー)と血が不足する「気血不足」によるものです。

二つ目は、加齢による「肝・腎の虚弱」によるものです。血を貯蔵する肝(肝臓)がストレスなどの影響を受けると、血の不足や血行不良を招いて髪のトラブルにつながります。また、腎は「先天の本」とも言われ、生まれながらの生命エネルギーを持つ臓器です。腎の精は年齢とともに自然と衰えていくため、加齢によって髪の元気も失われてしまうのです。遺伝的な要素によるトラブルも、腎の養生が基本となります。

この「肝」「腎」が衰えると、白髪以外に、足腰のだるさ、足のこむらがえり、視力の減退、耳鳴り、骨や歯が弱くなる、不眠や物忘れなど、気になることが多くなります。Hさんは年齢から、加齢によるものと捉えてアドバイスをしました。

できるだけ毎日、血になる食材と腎を丈夫にする食材を組み合わせて食べる事を勧めました。約1年後には白髪だった髪の根元が黒髪になり始め、まばらに黒髪が生えてきました。また、こむらがえりもなくなったそうです。




腎を補うプルーン
血を補うアーモンド、黒ゴマ

大福もち
[精を高め、血を補う]

 

●材料(2人分)
もち粉 100g
約80ml
【あん】  
黒ゴマ 30g
アーモンド 30g
松の実 50g
プルーン 20g
水あめ 50g
 
●作り方 
1. ボウルにもち粉、水を入れしっかりこねる。
2. 黒ゴマ、アーモンド、松の実をから炒りし、細かく刻む。プルーンも粗く刻む。
3. 鍋に2、水あめを入れ中火で加熱し、水分を飛ばす。手で触り、くっつかなければ出来上がり。粗熱をとる。
4. 1の餅の生地約25gを広げて、3のあん20gを包む。
5. 蒸気の上がった蒸し器で、中火で約20分蒸す。


食材の効果レシピから

もち粉 体力補充・胃腸の調子を整える
アーモンド 血を補う・全身を潤す
黒ゴマ 血を補う・筋や骨を強くする
松の実 血を補う・髪に栄養を与える
プルーン 血を補う・腎を補う
水あめ 気を補う・潤いを与える

 

お勧めの食材

「肝」に必要な食材
黒豆・松の実・キクラゲ・ニンジン・ホウレンソウ・アサリ・イカ・イワシ・ウナギ・牡蠣・シジミ・タコ・タラ・ヒジキ・マグロ・豚レバー

「腎」に必要な食材
黒米・カシューナッツ・キャベツ・ブロッコリー・プルーン・ブドウ・エビ・サザエ・シシャモ・豚まめ・ウコッケイ・黒ゴマ・枝豆



<過去の薬膳レシピ>


薬膳でメンテ|宮國由紀江さん
[文]
宮國由紀江(みやぐに・ゆきえ)
「薬膳龍花」主宰。国際中医薬膳講師、栄養士。沖縄の食材を使った琉球薬膳料理を研究している。
http://www.y-ryuka.com/​


編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』薬膳でメンテ・第1588号 2017年12月21日掲載
[薬膳・白髪]

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