毎日のレシピ
2016年7月21日更新
【冷え性】夏の対策が決め手! ネギのリゾット|薬膳レシピ
琉球薬膳料理研究家の宮國由紀江さんが教えてくれる薬膳レシピ
[胃腸を温めるニンニク・ショウガ 体を温める力を補うネギ]
ネギのリゾット[おなかを温め体力補充]
米 | 1カップ |
オリーブオイル | 大さじ1 |
鶏がらスープ | 8カップ |
粉カショウ※ | 小さじ半分 |
コショウ | 適量 |
ナチュラルチーズ | 大さじ1 |
ネギ | 1束 |
タマネギ | 中1個 |
ニンニク | 1かけ |
ショウガ | 1かけ |
オリーブオイル | 大さじ1 |
鶏がらスープ | 100ml(半カップ) |
塩 | 小さじ1 |
1. | 鍋にオリーブオイルを入れ熱し、米を入れ、透明感が出るまで炒める。 |
2. | 1に鶏がらスープを入れ、強火で沸騰させ、その後中火にする。 |
3. | 別鍋にオリーブオイルを熱し、スライスしたニンニク、ショウガを香りが出るまで炒める。スライスしたタマネギを入れ、塩を入れて炒める。 |
4. | 3の鍋にカットしたネギ・鶏がらスープを入れ少し煮込む。 |
5. | 4をフードプロセッサーでかくはんする。 |
6. | 2のご飯と5を一つの鍋に入れて混ぜ、中火で煮込む。粉カショウ、コショウ、チーズを入れ味を調える。 |
ニンニク・ショウガ | 寒さを取り除き・胃腸や肺を温める |
粉カショウ・コショウ | 胃腸を温める |
ネギ | 体を温める力を補う |
タマネギ | 気の巡りを良くし、胃腸の調子を整える |
米 | 体力補充 |
【冷え性】夏の対策が決め手!
中国では、冬は大根、夏はショウガと言われ、冬の不調は夏の養生の怠りから、夏の不調は冬の怠りからとも言われています。冷え性には、夏の対策が決め手です。
中医学での冷え性とは、体を温める力の衰えが原因のことが多いです。 冷え症の症状はさまざま。手足や腰、おなかなどに冷たい感覚がある。時に痛みを伴い、温めると楽になる、などです。
中医学では、冷えると体内の機能が縮こまると考えられ、筋肉・血液の流れ・筋の曲げ伸ばしに負担がかかると言われています。この負担は人の体に大きく影響し、腰痛、膝の痛み、腹痛、血行障害、高血圧、月経不調、不妊、精神不安、不眠、老化の原因となります。
夏のむくみが冬の冷えに
昔は、暑い夏は熱がこもり、寒い冬は体が冷えると言われていました。しかし、冷房がある現代は違います。
暑いと、体に熱がこもらないように、汗腺が開きやすくなっています。その状態で冷房の効いた部屋に入ると、寒さが体に入り込み、冷え性の原因となったり、風邪をひいたりしやすいのです。
人体で、初めに冷える臓器は、脾(胃腸)だと言われています。夏は冷たい物や、サラダなどの生ものを食べることが増えます。体を冷やす食材も多く、ニガウリ・ヘチマ・ナス・トウガンなどは、加熱しても胃腸を冷やします。
ほかに、夏に注意したいのがむくみです。湿度が高い梅雨から夏は、体内の水分を外に出しにくい時期です。飲食で水を取り過ぎることも多く、余分な水分がたまりやすくなります。
夏に体内にたまった余分な水は、冬になると冷たくなり、冷えを誘導します。
体調不良や冬の冷えを防ぐには、しっかり夏のうちに対策を! 水の巡りをよくしたり、胃腸を冷やさないように予防をすることが大事です。夏こそ、胃腸を温めるネギやショウガなどがお勧めです。
お勧めの食材 |
ネギ・ショウガ・ニンニク・唐辛子・シシトウ・鶏肉・ヤギ肉・ヨモギ・シナモン・黒糖・紅花など |
うるま市本校・那覇校の薬膳 |
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<過去の薬膳レシピ>
- 野菜のカップケーキ
- 大福もち
- ロールキャベツ
- マメマメサラダ
- レーズンペースト
- 野菜と魚介のスープ
- トマトとイカのサラダ
- 薬膳スイーツポテト
- 沖縄風みそ汁
- 豚レバー薬膳スープ
- ローゼルとワインのホットドリンク
- クリームチーズの芋団子
- 豆腐とヤマイモのグラタン
- クワの葉と実のムース
- 大根もち
- セロリとトマトのスープ
- ネギのリゾット
[文]
宮國由紀江(みやぐに・ゆきえ)
「薬膳龍花」主宰。国際中医薬膳講師、栄養士。沖縄の食材を使った琉球薬膳料理を研究している。
http://www.y-ryuka.com/
編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』薬膳でメンテ・第1514号 2016年7月21日掲載
[ランチ・ディナー]