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2020年1月9日更新

【教育改革】中学入試はどう変わる?

[変わる!教育 vol.22]2020年の教育改革を目前に控え、入試が変わりつつあることを大学、高校と続けてご紹介してきましたが、今回は「中学入試」です。どう変わっていくのでしょうか。

A.英語、プログラミングが登場 
実施する学校が増加

現代の読み書きそろばん


選択科目で英語

首都圏の2019年入試では英語を導入した中学入試が125校(私立124、国公立1)で行われました。

「ん!?  まだ小学校でちゃんと『英語』を習っていないはずなのに」と思われた方も多いと思います。確かにその通りで、ほとんどが選択科目として導入しています。

これは、すでに塾や英会話スクールなどで英語を学んできた小学生や、英語が好きで将来のために英語の学習を頑張りたいと考えている生徒に対して、英語教育に力を入れている学校が門戸を広げる目的で行ったものです。

超人気校の慶應義塾湘南藤沢中等部などは、英語を学んできた小学生であれば「英語」を選択科目として選ぶことで有利に受験できるようになります。

また英検3級以上を取得していれば、「特待生」として入学できる学校もあります(東京家政学院中など)。英語が選択科目にはないけれど「英検などの資格取得」で入試得点に加算される学校もあります(英検協会HP参照)。


プログラミングも

2020年の小学校教科書改訂から必修化される予定のプログラミング教育ですが、これも早くも中学入試に登場しています。2019年入試では全国で4校が実施しました。

例えば、駒込中学(東京)、大妻嵐山中学(埼玉)、相模女子大中等部(神奈川)、聖徳学園(東京)などです。

こちらもまだ学校で習っていない内容になりますが、事前にプログラミング説明会・体験会を行い、操作方法のレクチャーも行った上での適性検査として実施されました。

プログラミング教育は、高度なコーディングスキル(プログラムを書く力)を取得することを最終的には目指しますが、「応用力・思考力・問題解決能力」が前提となります。

私共の会社も採用試験で実施したりしますが、「地アタマ力」が明確にわかるので良い検査になります。これからの時代にとってMUST(必須の)スキルになっていきますので、小学校で必修化がなされた後の中学入試では、採用する学校は英語同様増加してくると思います。「大学入学共通テスト」にも、「情報」という試験科目でプログラミングが導入される予定です。

私共の教室でも、小学生向けの「英検対策」「プログラミング教室」など3年前からスタートし、年々受講者が増加しています。

今はまだ「英語」も「プログラミング」も、小学生の保護者の皆さまにとって「習い事の一つ」という位置付けかもしれませんが、沖縄の中学や中高一貫公立中の入試でも将来的に採用されると考えられます。また大学の理系分野では「プログラミング(情報)」は、共通テストの基礎科目に採用されてきますので、いまから約10年後の共通テストを見据えて指導にあたっています。

英語もプログラミングも「習い事」ではなく、「現代の読み書きそろばん」とお考えください。


 

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文・江藤佳弘/全国で明光義塾を展開する株式会社明光ネットワークジャパンの学習塾開発本部長
『週刊ほ〜むぷらざ』
第1693号 2020年1月9日掲載

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