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2018年6月21日更新

【教育改革】大学入試の英語、どう変わる?

[変わる! 教育 vol.03]2020年度の教育改革で、大学入試の英語はどう変わるのでしょうか。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を評価するため、「共通テスト」に加えて、英検など外部の検定のスコアを活用することが決まっています。

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2020年度の教育改革で、大学入試の英語はどう変わるのでしょうか。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を評価するため、「共通テスト」に加えて、英検など外部の検定のスコアを活用することが決まっています。


A.英検など外部検定を活用
「読む」「書く」「聞く」「話す」4技能を評価

高校3年に検定2回

大学入試の英語は、今後どう評価されるのでしょう。
英語に必要な「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を評価するために、英検などの外部検定が導入されます。
これまで大学入試センター試験では「読む」「聞く」が評価されてきました。しかし、少子高齢化で労働人口が減少し、日本社会が急速にグローバル化する中、「書く」「話す」も含めた英語を使いこなせる人材の育成は急務です。今後、社会で活躍するには、英語で資料を読めるだけでなく、それをもとに英語でコミュニケーションを取り、自分の意見を説明することが、必要になってきます。さらに、その能力を、大学入学時点で獲得することが求められます。
当初は2020年度から、センター試験に代わる「共通テスト」では英語の試験を実施せず、民間の検定試験の利用が検討されていました。しかし、2020~2023年度まで、共通テストと民間の検定試験の併存が決まりました。
受験生は高3の4~12月までに、2回受ける検定試験の結果を大学入試用に利用できるほか、共通テストの英語も受験できます。ただし、評価方法は各大学で異なりますので、志望大学の入試要項をよく調べましょう。すでに、外部検定試験を取り入れている大学もあります(表参照)。今年度の県内の大学入試では、一部学科の推薦入試に取り入れていますが、一般入試には取り入れていません。






チャンスが増える

一見すると、受験生の負担が大きくなるように感じるかもしれません。しかし、発想を変えれば、受験対策を早くから始められる上、チャンスが今までの「一発勝負」から、複数回に増えることになります。それらの点は、大きなメリットではないでしょうか。
ただし、複数回の受験で本来の実力が評価されるため、一夜漬けや付け焼き刃の知識、たまたま直前に勉強した内容が出題されるなど「運」では点数が取れなくなります。早い時期からコツコツ勉強し、徹底した基礎知識と応用力の習得が必要になってきます。
大学受験はまだ先の話…と思っている小中学生の皆さんも、今やるべき勉強を怠らずに、しっかりと準備を進めましょう。



トピック
新型英検が8月開始

今年の8月から、大学入試に対応した新型英検、「英検2020」がスタートします。大学入試に対応するためには、従来のように1次試験→二次試験と日にちをかけず、1日で完結する必要があるためです。

英検2020のポイントは、
1.1日完結型はパソコンの画面でキーボードで入力するCBT方式。キーボード入力に慣れておく必要があります。
2.本会場での実施のみ。学校では受験できず、離島などの会場が心配されます。
3.検定料が高くなる。今までは3800~8400円でしたが、英検2020は5800~1万6500円に。家計負担が懸念されます。

 

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文・江藤佳弘/明光義塾九州本部常務取締役兼沖縄エリア長。1995年~97年、教室長として授業数全国1位となる。
『週刊ほーむぷらざ』第1613号 2018年6月21日掲載

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