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2019年8月8日更新

【教育改革】高校3年生の入試対策は?

[変わる!教育 vol.17]これまで、2020年から始まる教育改革の概要についてお伝えしてきましたが、今回からは、学年ごとに具体的にお話ししたいと思います。まずは、現在「高校3年生」の生徒に関してです。ポイントは大きく三つです。

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A.志望校選びが大事です! 
センター試験最後の受験生

B判定でも不合格

センター試験最後

30年続いたセンター試験が今回で終了となり、2021年入試からは「大学入学共通テスト」になります。そのため、現在の高校3年生は「センター試験」最後の受験生になります! 共通テストの内容については次回以降(高2・高1向け)で深堀りしていくとして、現在の高校3年生のポイントは「入試傾向がガラッと変わるので、浪人しちゃうと大変だ」ということです。

不利とまではいいませんが、共通テスト対策をしている現役生と競うことになるので、しっかりと塾や予備校で対策を立て直さないといけなくなります。


推薦・AO入試増加

推薦・AO入試枠※の拡大に伴い中堅大学の競争率・難易度が高くなってきています!

教育改革に伴う入試の改革に伴い、近年、各大学が推薦・AO定員枠を増加する傾向があります。

大学に対する国の補助金制度の規制厳格化(約束した定員を超える入学者を受け入れた場合補助金支給対象から外れる)もあり、より確実な入学者が見込める推薦・AO入学者を保持したい思惑も反映しています。

今までなら一つ上の大学を目指せていた学力があっても、大学がこれまでのように「合格者」を出さないので、必然的に下のランクの大学にしか受からない現象が2019年の入試から顕著に表れています。上位大学からどんどん定員が埋まり、あぶれた受験生が下のランクの大学に流れている状況です。当塾の本部がある福岡でも、模擬テストではB判定だった大学に不合格になる生徒が続出しました。

志望校選びは、慎重に行う必要があります。そして、より安全な推薦・AO入試に流れる傾向が加速すると予想します。

※AO入試…学生の意欲が重視され、成績や内申点は考慮されない入試。試験は面接や論文などが一般的。


大学の競争率上がる

2020年4月より、大学・短大・専門学校・高等専門学校進学者に対する授業料減免措置と返済不要の奨学金給付がスタートします(国立私立問わず)。ただし世帯所得に応じた段階的なもので、全員が無償ではありません。上の表のように、例えば世帯年収270万円未満のご家庭では、ほぼ全額無償となります。
この制度の対象となるご家庭はラッキー! というだけではないのです。

世帯年収に比例して大学進学率も上がる傾向があり、世帯年収270万円未満のご家庭の生徒の大学進学率は20%という調査結果もあります。

つまり、これまでは「大学進学はお金がかかるからあきらめる」ということがあったかもしれませんが、来年からは状況が変わります。

具体的に言えば世帯年収が低いご家庭からも大学進学にチャレンジできることとなり、単純に「競争率が上がる」ことが予想されます。

アルバイトをしながら地元の大学に通う生徒が増えますので、沖縄でも競争率が一気に増える大学があると予想しています。ちなみに来年の給付型奨学金の募集受付は始まっているので、学校に問い合わせてみてください。

現在の高校3年生の入試対策のポイントは、一言で言うと「志望校選びが重要だ!」ということです。先に述べたように、B判定でも不合格になる場合が出てくると思います。かといって浪人するとちょっと厄介かもしれない。

そういう高校3年生とその保護者のみなさまにとって重要な夏になりますね。
 


 

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文・江藤佳弘/明光義塾九州本部常務取締役兼沖縄エリア長
『週刊ほ〜むぷらざ』
第1671号 2019年8月8日掲載

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