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2019年3月21日更新

【教育改革】これから親がすべきことは?

[変わる!教育 vol.12]「2020教育難民」にならないために、親がすべきことは何でしょうか。2020年の教育改革は戦後初の大きな改革で、誰も経験したことのない新しい教育が始まります。積極的に最新情報を取り入れて、しっかり備えましょう。

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A.最新情報を取り入れよう
「2020教育難民」にならないために

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「2020教育難民」と聞くと、何かぞっとしますね。私が勝手に作った言葉なのですが、今の時代にぴったり当てはまる言葉だと思っています。

これまでこの「変わる教育」の紙面でシリーズ化してお伝えしてまいりましたが、2020年の教育改革ではさまざまな変化が起こります。

例えば、小学校で英語教育が始まる。しかも「読む」「書く」「聞く」に加え「話す」の4技能を学ぶ英語になる。アクティブラーニングがはじまる。コミュニケーション力が重要になる。ICT(ITを用いたコミュニケーション)リテラシーが求められる。プログラミング教育が小学校から必修化される。大学入試から英語がなくなる? などなど。ぜひ過去の紙面をご参照ください!

いよいよ来年、2020年から「新しい教育」が始まります。

これは戦後初の大きな改革で、親世代はもちろんのこと、これまで誰も経験したことがない全く新しい教育です。当然、学校の先生も知りません。

今、学校や私共のような学習塾では必死にその対応に取り組んでいます。これから大きく変わっていくにあたり、約6年間は毎年対応が変わってきます。

たとえば4月からの新高校生で説明すると、新高校3年生は大学入試センター試験の最終年になるので、浪人すると大変です!

新高校2年生は大学入試が大学入学共通テスト(新テスト)の1年目。過去問がありません!

新高校1年生は、共通テスト2年目! 出題傾向が固まらず大きな修正が入るかもしれません!?

このほかにも前回お伝えした教科書の移行措置や、小学校英語を指導する先生の問題(小学校の先生は英語の指導免許を持っていない方が多い?)などもあります。

これまでは「学校に任せておけばある程度大丈夫」だったり、「自分たちの時はこうだった。こうやって勉強した」という親の経験が通用していましたが、「これからは全く通用しない」ということを強く認識していただきたいと思います。

しっかり準備を

「教育難民」とは、そういう学校教育現場の動きを親が知らずに、いざ受験となったときに取り返しがつかなくなったり、大変なことになることを指します。この「教育難民」にならないために、これからしっかり準備をして2020年に臨まないといけません。そのためにぜひ心がけていただきたいこととして、7項目を挙げたいと思います。 


親が心掛けたいこと

1 学校の説明会には極力参加する。新しいことを始める場合には、必ず説明があります。

2 英語は要注意。特に英検など外部検定試験は、早いうちから対策、受検に取り組もう!

3 世の中の動きや身の回りのことなど、「なぜそうなっている」「互いの主張の比較」などを話す機会をもつ。

4 自分の意見を説明させる。

5 パソコン・タブレットは遠ざけず触れさせる(情報セキュリティは注意してください!)。

6 プログラミング教育は論理的思考力とICTリテラシーを養う最良の教材。ぜひ体験を。

7 新聞・ウェブなど、必要な情報は自らすすんで手に入れる。



毎月のように情報がリリースされているので、情報収集も怠りなく! 最新情報が発信されるウェブは要チェックです。私がよく見ているサイトは、「文部科学省」「朝日新聞」「ベネッセ」です。
 
「情報弱者」や「教育難民」にならないように気を引き締めましょう。教育は親の責任です。

学校の先生は大変ですよね。教科書に載っていない単語も含め今の倍教えないといけません。先生の力量・ご経験により大きく差がついてしまう場合もあるかもしれません。

もちろん英単語だけではなく、「英語4技能」や「思考力重視」「主体的、対話的で深い学び」などの要素もあります。

この移行措置は慎重に、確実な対応が求められますので、私共の教室でも細心の注意を払い指導に当たっています。

20年の教育改革は「明治以来の大改革」と言われるほどの大きな変化です。高校入試の時に「知らなかった」とならないように、「学校に任せておけば大丈夫」と油断せず計画的に学習を進めていかなければいけません。万全の準備をお願いします!



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変わる教育

 


文・江藤佳弘/明光義塾九州本部常務取締役兼沖縄エリア長
『週刊ほーむぷらざ』
第1651号 2019年3月21日掲載

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