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2018年7月19日更新

【教育改革】大学入試は、どう変わる?

[変わる! 教育 vol.04]センター試験がなくなると、大学入試はどう変わるのでしょうか。国語と数学に記述式が出題され、2次試験では面接、討論、小論文などの人物評価が含まれるようになります。ここ数年、高校入試にも変化が出てきています。

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2020年度の教育改革で、大学入試の英語はどう変わるのでしょうか。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を評価するため、「共通テスト」に加えて、英検など外部の検定のスコアを活用することが決まっています。


A.思考力・応用力重視へ
国語と数学に記述式、2次試験に面接や討論

主体的・対話的で深い学び

2020年度から小・中・高等学校で順次実施される、新しい学習指導要領は「主体的・対話的で深い学び」という「方針」に沿って作られています。今までのように知識を身に付ける受け身の勉強ではなく、自ら課題を発見し、解決するにはどうしたらよいかを考え、必要な知識を自分で、または周りの人と議論しながら積極的に学び、活用していきましょう、という意味です。2020年度からは、このような力を学校で身につけていくようになります。
海外のテレビドラマなどで見かける、生徒が積極的に議論をする「アクティブ・ラーニング」というやり方です。
今までの学校の授業では、正解はひとつでしたが、これからはそうではありません。もちろん数学のように答えがひとつに決まっている問題はありますが、答えに行き着くまでの過程や説明が複数ある場合もあります。どの解き方や解説が一番良いのかをクラスメートと議論し、導き出していくのがこれからの授業スタイルになります。
では、このような授業を受ける生徒たちに課される「新しい入試」は、どのような内容になるのでしょうか?


高校入試も変化

センター試験に代わって実施される「大学入学共通テスト」では、①従来のマークシート式に加え、国語と数学で記述式問題が出題される②2次試験では、学力はもちろん、「面接」「討論」「小論文」などによる人物評価が含まれる③英語は従来の「読む」「聞く」の2技能に「書く」「話す」を加えた「4技能」を測るテストが導入される、という三つの特徴があります。
この大学入試の変更点に足並みをそろえるように、ここ数年、特に高校入試では、表やグラフなどの資料から意図をくみ取って自分の意見を答えさせるような、「思考力」「判断力」「表現力」を問う問題も出題され始めています。小・中学生の皆さんも、油断は禁物です。
ところで、最近よく耳にする「AI(人工知能)」は、今ある仕事の約半分を人間の代わりにやってくれるようになる、と言われています。便利になる半面、暗記・詰め込み型の知識で行う仕事はAIに取って代わられると予測されています。
今回の教育改革は、AIではなく人間にしかできない技能や能力を身に付けることにもつながります。将来を見据え、これからの勉強にしっかりと取り組みましょう。


センター試験からの変更点
大学入学共通テストの導入に向けて、2017年、18年に行われた試行調査(プレテスト)。その注目ポイントをチェック!

設問の形式

●思考力・判断力・表現力が問われる
資料を読み取って答える問題が増加。複数の図表・テキストを読み取り、必要な情報を抽出する思考力や判断力を必要とする問題が、すべての教科で出題されている。センター試験は択一式だが、複数回答を求める問題が出題された。
●記述式問題の出題
国語と数学Ⅰ・数学Aで記述式問題を3問ずつ出題。国語では、自分の考えを述べるものではなく、条件に沿って解答する問題となった。数学では、論証問題ではなく、思考のプロセスを数式などで表す一般的なものが出題されている。
 

難易度

●正答率が低い問題が増加
設問形式の変化で、正答率が60%を下回る科目が多くなっている。センター試験に比べ、目標としている平均正答率を10%低く設定し、作問されるため、難易度は高め。



トピック
求められる職業に変化

ロボットによる代替で、2030年ごろには今の仕事の約50%が無くなると言われている。代わりに、ロボット関係や、新しい発想や価値を生み出す職業が求められると予測されている。

AI(人工知能)が奪う職業ランキング
1位 小売店販売員
2位 会計士
3位 一般事務員
4位 セールスマン
5位 一般秘書
6位 飲食店カウンター接客係

資料提供:株式会社アーテック

 

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文・江藤佳弘/明光義塾九州本部常務取締役兼沖縄エリア長。1995年~97年、教室長として授業数全国1位となる。
『週刊ほーむぷらざ』第1617号 2018年7月19日掲載

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