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2019年4月11日更新

【教育改革】なぜ教育改革が行われるの?

[変わる!教育 vol.13]新年度がスタートしましたね。これまで1年間、教育改革について紙面でお伝えしたことを改めてまとめてみました。戦後最大と言われる2020年の教育改革はなぜ行われるのでしょう。その背景は何でしょうか。

A.技術革新やグローバル化が進む中
社会で活躍する力育てる

自分で考えて表現する
技術革新やグローバル化が進む変化の激しい時代、子どもたちが将来社会で活躍できるような資質や能力を育てる必要があります。一方、国内では生産年齢人口が急減し人手不足はますます深刻化する見込みです。
これからは時代の変化にしなやかに対応し、新たな価値を創造する人材が求められるでしょう。そのために文部科学省が打ち出しているのが、2020年の教育改革です。
受験競争が激化する中、日本は詰め込み教育に偏っているのではないかと随分前から疑問視されていました。このままでは世界的な変化についていけなくなると、教育界は警鐘を鳴らし、産業界もグローバル社会での人材育成には教育の改革が必要不可欠だと後押ししました。
教育改革では知識や技能をベースに自分で考え、判断する力・表現する力をつけて、社会で実際に役立たせることを新たな目標としています。



入試が記述式に

大学入試の大きな改革も、教育改革の一環として行われます。
これまでの大学入試センター試験は19年度で終わり、20年度(21年1月実施)からは「大学入試共通テスト」という新たな入学試験形式に。一言で説明すると、マークシート形式から記述形式問題へと変わります。
記述解答では、答えに至るまでのしっかりとした思考力や理解力が求められます。さらに英語の大学入試は、これまでの「読む・聞く」に加えて「書く・話す」の4技能を民間の資格・検定試験で測られるようになります。英語でも表現する力が求められるようになるのです! 新大学入試・共通テストに求められるのは文部科学省が挙げる「学力の3要素」です。



記述解答では自分で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて意見を述べるスキルが必要になります。そこで求められる「思考力・判断力・表現力」を身に付けるには、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ力」が欠かせません。これまでとは違った角度で臨まなければならないのです。いわゆる受験勉強では通用しなくなっていくのは明らかでしょう。
加えて推薦入試やAO入試で重視されてきた調査書(内申書)が、一般入試でもより積極的に活用されるといわれています。学習以外の活動も重視されるため、さまざまな経験を積むことも必要とされます。
一方、大学独自のテストや面接による試験で評価するAO入試・推薦入試においても、基礎学力だけでなく、特定の分野のより深い知識を問われます。やはり自分なりに理解し、人に伝える能力が必要になるのです。今後は難関大学や国公立大学でもAO入試や推薦入試の導入が増加します。
これまでは大学受験への合格が一つのゴールでしたが、文部科学省は高校、大学受験、大学を通して学び続けることを重視しています。

能動的に学ぶ
私たち親世代の知識や偏差値重視の学習では、世界で戦える力は養えません。教えてもらうだけの受け身の学習ではなく、「自分はどう考えるのか。それはなぜか。問題解決のためにどうしたらいいのか。何ができるのか」というプログラミング的思考能力や能動的なアクティブ・ラーニングが小学校から必要なのです。 教育改革で目指している学力の3要素は、子どもたちが社会に出て活躍するために欠かせないスキルとなるでしょう。



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文・江藤佳弘/明光義塾九州本部常務取締役兼沖縄エリア長
『週刊ほーむぷらざ』
第1654号 2019年4月11日掲載

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