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2017年6月15日更新

琉球薬膳料理研究家の宮國由紀江さんが教えてくれる薬膳レシピ「トマトとイカのサラダ」

気・血・水のバランス整え心身快調に 薬膳でメンテ[51]
■熱をさますトマト、アスパラ ■血を補うイカ

内熱

熱をさまし 血を補う

 Cさん(70代)女性 
【訴え】
手のかゆみ、不眠、目の奥が針で刺されるような痛みがある、便秘、高血圧、めまい、足のこむらがえり、耳鳴り、のどの渇き、イライラして怒りっぽい。
特に手のかゆみがひどい。やけどのように赤くただれ、かゆみから痛みに変わり、数件の皮膚科を受診するが原因が分からないとのこと。塗り薬を処方されたが改善しないため、ご家族から食事との関係もあるのか? と相談を受けた。


肝の血が不足し熱が発生

Cさんは手にかゆみを感じるだけでなく、赤くただれていました。そのほかの症状から、体を潤す液体(血や水)が不足し、熱がこもっている「内熱」と中医学的に診断しました。 さらに、目の痛み、足のこむらがえり、イライラ、めまいなどの症状から、肝(肝臓)の血が不足し熱が発生したのではと考えました。
肝は、①血液をためる ②体全体の機能の調整 ③感情の調整、を行います。西洋医学の自律神経と似た働きをするとされ、ストレスに敏感に反応するため、イライラも肝に関連があると言われています。
最初の原因と思われるのは、更年期に閉経して血の調整をするホルモンが減少し、肝の血が不足したこと。それが長期にわたって続いたために潤いが不足し、空だき状態になり、熱がこもったのではと考えました。
中国に「女性の体は血なり」という言葉があるほど、月経や出産のある女性は血を使います。血には、体を潤し精神を安定させる働きがあります。その血を管理している臓器は、肝と心(心臓)で、肝の血が不足すると、心にも大きな影響があります。心は、血を循環させ、精神活動に関わり、不眠に関連するとされています。


油、辛いものは熱を生む

食事療法だけでは症状の緩和は厳しいと感じ、漢方専門店を紹介し、薬と併用しながら食事の指導に入りました。食事では、肝と心にある熱を冷ます食材を継続的に食することと、根本の原因である血の不足の改善のために血を補う食材をすすめ、しばらく調味料は体の熱をとる効果のある天然塩のみにしてもらいました。さらに、熱を生む油や辛い物、血を潤す妨げになる甘い物は控えるようアドバイスしました。1カ月半の食事と漢方の服用で、手の赤みやかゆみは改善しました。4年がたち、暑い時期には手が赤くなることがありますが、以前のような症状は見られません。
食事療法中、Cさんが一度だけカレーを食べたときに、手だけでなく顔まで赤くなり、腫れてただれが現れました。症状が治まるまで時間がかかり、食事の影響を実感しました。




熱をさますトマト、アスパラ
血を補うイカ

トマトとイカのサラダ

[体の熱を取り、潤すサラダ!! 暑い夏に最適]
 

●材料(2人分)
さしみ用イカ 100g
トマトまたはプチトマト 50g
アスパラガス 20g
きゅうり 20g
バルサミコ酢 大さじ1
小さじ半分
砂糖 大さじ1
 
●作り方 
1. イカは食べやすい大きさにカットする。アスパラガスは筋を取りゆでる。キュウリは千切り、トマトはサイコロ状にカットする。
2. ボウルに、バルサミコ酢・塩・砂糖を入れ、しっかり混ぜる。
3. 器に、イカ・アスパラガス・キュウリ・トマトを盛り付け、2のドレッシングをかける。


食材の効果レシピから

イカ 血を補う、体液を補う
トマト 血の熱をさます、暑さを取り除く
アスパラガス 熱をさます、体液を補う
キュウリ 熱をさます、余分な水を取り除く
熱をさます

 

お勧めの食材

◆肝や心の熱を冷ます ニガウリ・アロエ・小麦・キュウリ・トマトなど
◆肝の血を補う 豚レバー・アサリ・動物性のタンパク質など
◆体を潤す ヤマイモ・キクラゲ・エリンギ・トマト・アスパラガスなど



<過去の薬膳レシピ>



琉球薬膳料理研究家の宮國由紀江さん|薬膳でメンテ
[文]
宮國由紀江(みやぐに・ゆきえ)
「薬膳龍花」主宰。国際中医薬膳講師、栄養士。沖縄の食材を使った琉球薬膳料理を研究している。
http://www.y-ryuka.com/​


編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』薬膳でメンテ・第1561号 2017年6月15日掲載
[薬膳・ヘルスケア・内熱]

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