毎日のレシピ
2016年12月15日更新
クリームチーズの芋団子|薬膳レシピ
琉球薬膳料理研究家の宮國由紀江さんが教えてくれる薬膳レシピ
[体力不足・めまい・汗かきタイプの便秘に]
便通に紅芋、アーモンド
腸を潤すクリームチーズ
クリームチーズの芋団子
[体力不足・めまい・汗かきタイプの便秘に]
紅芋 | 250g |
クリームチーズ | 80g |
砂糖 | 大さじ3 |
アーモンド | 適量 |
1. | 皮をむき適当な大きさに切った紅芋を蒸す。 |
2. | 1に竹串などを刺し、火が通ったのを確認したら、ボウルに移しマッシュする。 |
3. | 2にクリームチーズ、砂糖を入れて混ぜる。 |
4. | 3をラップに乗せてつつみ、丸める。 |
5. | 刻んだアーモンドをまぶし出来上がり。 |
食材の効果
紅芋 | 便秘・高血圧予防・体力補充 |
アーモンド | 便通・リラックス・貧血 |
クリームチーズ | 潤腸・肺を潤す |
便秘
過剰か虚弱かで対策異なる便秘
食べ物は、胃や十二指腸などで消化された後、小腸・大腸に吸収され、その残りは大腸内の細菌と共に、一般的には24~72時間後に排せつされると言われています。便秘とは、便が長い間腸管にたまり、水分が減少して硬くなり排便が困難な状態になることです。便の回数や量の減少・硬い・排便困難感がある・残便感がある・などの時にいいます。
慢性便秘は、このような症状が習慣化したものです。日常生活で不快なばかりではなく、さまざまな病気の引き金となったり、悪性の病気を併発していることもあります。
西洋医学で考える便秘には、胃や小腸、大腸、肛門などに疾患があり、それが原因となっている「器質性」と、食事・習慣性に関連する「機能性」があるといわれています。
まずは体質改善から
中医学では、慢性便秘は、体質と関係が深い症状であると考えます。大きく過剰状態と虚弱の状態に分けて体質改善をし、あわせて生活習慣・食事の改善とともに根本から治していきます。以下に、タイプ別の症状とお勧めの食材を挙げているので、参考にしてください。
◆過剰なタイプ
①ストレスが強い
症状:胸が苦しい・便はコロコロ・腹部にガスがたまりやすい・情緒不安定・残便感がある
【お勧めの食材】
タマネギ・ピーマン・菊花・クレソン・トマト・セロリ・米こうじ・グレープフルーツ・シークヮーサー
②熱秘
症状:便が乾燥して硬い・顔色は赤い・口臭がある
【お勧めの食材】
アーモンド・ひよこ豆・黒ゴマ・落花生・ゴボウ・ヨーグルト・バナナ・アボカド・キビ・小麦・ハトムギ・春雨・小豆
◆虚弱タイプ
①エネルギー不足
症状:疲れやすい・無気力・めまい・汗をかきやすい
【お勧めの食材】
米・サツマイモ・ヤマイモ・大豆・カカオ・エビ・カツオ・マグロ・鶏肉・アーモンド・ひよこ豆・黒ゴマ・ヨーグルト
②冷え証
症状:手足が冷たい・時に便秘になる
【お勧めの食材】
ニラ・ネギ・ラッキョウ・マグロ・黒米・カシューナッツ・カリフラワー・ブロッコリー・スッポン
③血虚(血が不足)
症状:めまい・動悸・不眠・月経の遅れ
【お勧めの食材】
黒豆・アーモンド・カシューナッツ・枝豆・パセリ・イワシ・カキ・豚肉・豚足・豚レバー・卵
④陰液(潤い)不足
症状:手足があつい・のぼせ・口の渇き・不眠・寝汗
【お勧めの食材】
ヤマイモ・黒米・アスパラ・エリンギ・白キクラゲ・イカ・カキ・カニ・スッポン・ブリ・アヒル・豚の皮・卵
<過去の薬膳レシピ>
- 野菜のカップケーキ
- 大福もち
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- ネギのリゾット
[文]
宮國由紀江(みやぐに・ゆきえ)
「薬膳龍花」主宰。国際中医薬膳講師、栄養士。沖縄の食材を使った琉球薬膳料理を研究している。
http://www.y-ryuka.com/
編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』薬膳でメンテ・第1535号 2016年12月15日掲載
[薬膳・ヘルスケア・ランチ・ディナー]