大根もち［大腸の働きを整え、おなかの張りを緩和、頭痛を改善］

●材料（2人分）

大根	150ｇ
からし菜	200ｇ
ツナ缶	50ｇ
塩	小さじ1
小麦粉	大さじ4
かたくり粉	大さじ1
サラダ油	適量
コショウ	少々
しょうゆ・酢	適量

●作り方

１.	大根は千切りにして塩を振り、しんなりしたら、しっかり水気を絞る。大根のしぼり汁を取っておく。からし菜は1cm幅にカットして塩を振り、しんなりしたら、しっかり水気を絞る。
２.	小麦粉とかたくり粉、取っておいたしぼり汁、コショウを適宜加えて混ぜ、8等分にして薄い小判型にする。
３.	フライパンにサラダ油を敷き、2を入れる。片面を弱火で焼く。焼き色がついたらひっくり返し、強火にして大さじ2の水を回し入れフタをする。弱火にして3分ほど、両面をこんがりと焼く。
４.	しょうゆと酢のタレで食べる

食材の効果（レシピから）

大根	消化不良・嘔吐・のぼせ
からし菜	胃を温め・痰（たん）をとりやすくする

 

 

食事や生活習慣の乱れが原因で起こる慢性頭痛を暖和

日本では、数万人もの人が慢性頭痛に悩まされているといわれています。現代医学の慢性頭痛とは、精密検査を受けてもはっきりした原因や異常が見つからないのに繰り返し起こる頭痛のことをいい、片頭痛・緊張性頭痛・群発頭痛などに分けられるようです。
中医学的に頭痛は、外邪（外の影響）からくる外感頭痛と、内邪（体が弱って起きるもの）による内傷頭痛に分けて考えています。外感頭痛とは、季節などにより風・寒さ・暑さ・湿気・乾燥など気候の変化が原因で引き起こす頭痛です。
内傷頭痛とは、慢性的な病気によって発生し、感情や内臓（五臓六腑）に関係します。人は、怒る・喜ぶ・思う・悲しむ・憂う・恐れる・驚くの七つの感情があり、その変化によって病気が起こると考えられています。そうした病気は気（エネルギー）の巡りが乱れる症状が多く、怒りによる頭痛は肝（肝臓）、思い悩むことにより起きる頭痛は肝（肝臓）・脾胃（胃腸）に深く関係があります。

胃腸の調子を整えて

慢性的な頭痛は、ストレスや疲労、栄養状態が悪く貧血気味、暴飲暴食、生活習慣の乱れなどが原因となり、気や血に影響して起こると考えます。
今回は、その中でも食事や生活習慣の乱れが原因で起こる頭痛を紹介します。飲食の不摂生で胃腸の消化吸収機能が低下し、消化不良を生じると、体に必要な栄養物質がうまく作れず、全身に気・血を巡らす力が衰えて頭痛を引き起こします。そうした頭痛の症状は、頭が重く、めまいを伴い、ボーッとします。胸や腹の膨満感、水のようなものの嘔吐、食欲不振など、頭痛以外の症状も見られます。そうした頭痛は、まずは胃腸の調子を整えて生活習慣を見直すことが重要です。
慢性頭痛のほとんどが血行が良くなると緩和されるようで、血行を良くする食材もお勧めです。
また、西洋医学では最近の研究によると、神経伝達物質の一種のセロトニンが脳内に増えると頭痛が和らぐと考えられているようです。セロトニンは、中医学では陰液（体液）と考えます。陰液を蓄える腎（腎臓）を強化する食材や、陰液を補う食材も積極的に取るといいでしょう。

 

お勧めの食材

胃腸の調子を整える ハトムギ・からし菜・タマネギ・大根・サトイモ・えんどう豆・ミカン・かんきつ類など

血液循環を良くする シナモン・黒米・納豆・カカオ・タマネギ・ツルムラサキ・パセリ・クランベリー・ブルーベリー・イワシ・ウナギ・サケ・サバ・シシャモ・ハイビスカス・酢など

陰液を補い、腎を強化する 黒米・なた豆・ヤマイモ・黒豆・キクラゲ・桑の実・イカ・カキ・スッポン・ハマグリ・豚肉・豚の皮・豚の髄・チーズ・キャベツ・ブロッコリー・マッシュルーム・ブドウ・ウニ・エビ・サザエ・豚豆など

 

＜過去の薬膳レシピ＞

• 野菜のカップケーキ
• 大福もち
• ロールキャベツ
• マメマメサラダ
• レーズンペースト
• 野菜と魚介のスープ
• トマトとイカのサラダ
• 薬膳スイーツポテト
• 沖縄風みそ汁
• 豚レバー薬膳スープ
• ローゼルとワインのホットドリンク
• クリームチーズの芋団子
• 豆腐とヤマイモのグラタン
• クワの葉と実のムース
• 大根もち
• セロリとトマトのスープ
• ネギのリゾット

 

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［文］
宮國由紀江（みやぐに・ゆきえ）
「薬膳龍花」主宰。国際中医薬膳講師、栄養士。沖縄の食材を使った琉球薬膳料理を研究している。
http://www.y-ryuka.com/​

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編集／栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』薬膳でメンテ・第1522号　2016年9月15日掲載
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