ゴールデンシャワーのメッセージ|親泊宗秀のコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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彩職賢美|沖縄の輝く女性にインタビュー

COLUMN

親泊宗秀

2018年12月20日更新

ゴールデンシャワーのメッセージ|親泊宗秀のコラム

宮古島市に住む親泊宗秀さんが沖縄・宮古島の自然や人々の暮らしをご紹介します。沖縄を遊ぶ・楽しむ vol.13




師走である、にもかかわらず、いまだに室内空調機のスイッチはONの状態が続いている。
うりずんのころに咲くゴールデンシャワーも、この陽気に誘われ元気に咲き誇っている。

12月観測史上初最高気温29.8℃を記録した宮古島。これは普通じゃない!

どういう訳だか、ここ数年、まったく季節感を実感できないでいる。冬服はタンスの奥にあり、出番はまだまだ先の話・・・。
このぶんだと、観光のセールストークに困らない日々が続きそうだ。
少し恐ろしいことだが
「冬場でも 水着一枚もって宮古島へ!」
「夏は 終わらない! 宮古島・・・」
こんな、セールストークを使っても、誇大広告にならないかもしれない。

実は憂慮していることがある。「宮古島のホテルは予約が難しい」との声を耳にすることが多くなった。知人の話だが、親子三人で来島するため、ホテルを予約しようとしたが、三人泊まれるホテルが見つからず、二カ所のホテルに分かれて、宿泊することにし、どうにか来島できたと話していた。
そうなると地元行事などで、帰省しようとしても、飛行機はおろかホテルの予約が取れなくなる事になりかねないのだ。
ましてや宮古の祭祀(さいし)行事「パーントゥ」が、11月に無形文化遺産として、ユネスコ世界遺産に登録された。(パーントゥは厄払いとして、現在、島尻地区・野原越地区で行われているものだが、以前は、来間島と久松地区でも行われていたと歴史書に書かれている)
これで、全世界に発信されたのだから、その影響は小さい訳がない。おのずと、来島者が増えるだろう。
離島が経済的に発展することは、好ましいことだろう。一方で、島の暮らしが急変していく現実を受け止めるに、なんの準備も認められていない。

変化が顕著になっているのが道路事情だ。車が混むのは、師走に入って、クリスマス、年末ぐらいだった。ところが、今年になってから感じているのだが、幹線道路では平日の昼間でさえ、車が混むようになってきた。
要因は、観光だけではない。ホテルやアパートの建設ラッシュ、自衛隊誘致、公共施設建設、インバウンドなど、人の増加が拍車を掛けているように思う。

個人的な感想で申し訳ないが、便利になればなるほど、穏やかな生活は遠のいて行くばかり、そんな思いに駆られている。
それでも、きび畑に植えられたコスモスが、爽やかな風に揺らいでいるのを見ると、ひとときの安らぎを覚えるのである。



平成の時代も、間もなく終焉(しゅうえん)を迎えようとしている。
宮古島は「平成のバブル」を足がりに、どこまで経済発展をしていくのだろうか。
ゴールデンシャワーはきれいだが、年中花開いているようになったら、それはそれで「あぶない!」 植物のメッセージを受け止めるだけの度量を、私たちは持ち合わせているのだろうか。



親泊宗秀のコラム
vol.13 ゴールデンシャワーのメッセージ
vol.12 異空間の雨上がり
vol.11 東松照明写真展
vol.10 宮古島の原風景(池間島)
vol.09 御嶽
vol.08 麺にこだわる島人
vol.07 孫の味方
vol.06 珈琲の香りを喫む
vol.05 光に満ちた世界
vol.04 宮古島の四季を感じる
vol.03 夜の帷(とばり)が降りるころ
vol.02 宮古島からの便り ロマン・空想は尽きない。
vol.01 宮古島からの便り[赤浜]
 

親泊宗秀

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1959年3月26日生まれ
宮古島市職員

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