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2017年11月16日更新
日本ワインの今|日本特有の味わい生む2種
【fun okinawa・気軽にワインvol.08】
ワイン専門店「コート・ドール」ソムリエの小湾喜智さんがワインについてお話しします。
日本特有の味わい生む2種
日本ワインの今
「国産ワイン」と「日本ワイン」。同じように聞こえますが、実は両者には明確な違いがあります。
前者は「日本で醸造(製造)していれば国産」という考え方なので、国産原料でなくてもOK。対して「日本ワイン」は、原料のブドウも100%日本で栽培されたものを使い、国内で醸造された純・日本産のワインを指します。
降水量が世界平均の2倍である日本はこれまでワイン造りに不向きとされていましたが、ワイナリーやブドウ栽培農家が不断の努力を重ねた結果、現在では国際コンクールで入賞するような優れたワインが造られるようになりました。さらに、地方の産業振興を掲げる国策とも相まって山梨県や長野県では空前のワイナリー設立ブームが起こり、日本ならではのワインを造る動きが活発化しています。
特に日本ワインを語る上で欠かせない品種が、「甲州」と「マスカット・ベーリーA」。「甲州」はヨーロッパが起源の日本固有品種。ユズのような和柑橘類の爽やかな香りと軽快でさっぱりとした繊細な味わいの白ワインを生み出します。対する「マスカット・ベーリーA」は、1927年に品種改良を目的に生み出されたもの。華やかなチェリーのアロマに、渋みが少なく柔らかでジューシーな果実感を持った赤ワインを生み出します。
今月のオススメ!
「勝沼ブラン」
白・辛口/山梨県/1800円/勝沼最古の造り手、旧・今村酒造所が前身である鳥居平今村が、甲州種100%で醸す一本。和柑橘類の香り、軽快でさっぱりとした味わい。白身の刺身、水炊き鍋などと
「穂坂マスカット・ベーリーA樽熟成」
赤・ミディアムボディ/山梨県/2000円/マスカット・ベーリーA種で造ったワインを樽で14カ月熟成。華やかで濃縮感のある果実香、樽の香り、しっかりとしたボディ感のある味わい。味噌カツ、鴨南蛮そばなどと
INFORMATION
ヌーヴォー(新酒)を楽しむシーズン到来! 王道のボージョレ・ヌーヴォーから個性的な変わり種ヌーヴォーまで販売中
<1月のオススメ!日本酒>
「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェーズヴィオ・ビアンコ」、「パイパー・エイドシックエッセンシエル・キュヴェブリュット」
<12月のオススメ!ワイン>
「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェーズヴィオ・ビアンコ」、「パイパー・エイドシックエッセンシエル・キュヴェブリュット」
<11月のオススメ!ワイン>
「勝沼ブラン」、「穂坂マスカット・ベーリーA樽熟成」
<10月のオススメ!ワイン>
「アルダレス・アイレン」、「モルゴン サン・スフル/マルセル・ラピエール」
<9月のオススメ!ワイン>
「キュヴェ・ギョタク/ドメーヌ・ミットナット・フレール」、「ステーキ・ハウス/ハウス・ワイン・ワイナリー」
<8月のオススメ!日本酒>
「獺祭(だっさい) 純米大吟醸 磨き50 発泡にごり酒スパークリング」、「獺祭 純米大吟醸 磨き2割3分」
<7月のオススメ!ワイン>
「ガタオヴィーニョ・ヴェルデ」、「コンチェルトランブルスコ・レッジアーノ・セッコ」
<6月のオススメ!ワイン>
「甲州ドライ」、「ダイヤモンド・コレクションクラレット」
<5月のオススメ!ワイン>
「ソアーヴェ・クラッシコ」、「ジュヴレ・シャンベルタン」
<4月のオススメ!ワイン>
「パランガ・ホワイト」、「シャトー・ミュザール レッド」
[文]小湾 喜智
ワイン専門店「コート・ドール」ソムリエ
ワイン専門店「コート・ドール」 | |
http://cotedor-okinawa.net/ | |
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『週刊ほーむぷらざ』気軽にワイン<8>
第1583号 2017年11月16日掲載