仏産の品質はトップクラス

伝統国のワインの特徴は？

ワイン生産の歴史が長い伝統国「オールドワールド」は、ヨーロッパ諸国が中心。代表的な国について特徴をご紹介しましょう。

まずフランス（仏）。世界１、２位を誇る生産量もさることながら、ブドウ栽培から生産工程に至るまで、ワイン造りに関する規定や法律が定められ、それがトップクラスの品質を担保。世界中の産地から目標とされています。続くイタリア（伊）は20州ある全ての州でワインが造られ、生産量でも１位を争うワイン大国。地域の食文化や気候風土を大切にする国民性のもと、地場品種を多用した個性豊かなワインが全域で造られています。

スペインはブドウの栽培面積が世界１位で、近年国内各エリアの多様性が注目を集めています。また、低価格で高品質なスパークリング「カヴァ」が名産品。ブランデーを加えた独自のワイン「シェリー」の産地としても知られています。

冷涼なドイツは白ワインの生産がメイン。きれいな酸味を持つ秀逸な白ワインが多数造られています。日本には甘口が多く輸入された経緯からドイツ＝甘口と考えがちですが、実は辛口が主流。最近は晩熟型の黒ブドウの栽培面積も増え、おいしい赤ワインも生産されるようになってきました。特に仏や伊は歴史的に著名な銘柄が多く、目上の方には品格あるギフトとして重宝します。

 

今月のオススメ！

「ソアーヴェ・クラッシコ」｜写真左
白・辛口／イタリア産／2300円／水の都ヴェネツィアのあるヴェネト州を代表する白ワインの銘柄がこのソアーヴェ。白い花やレモンの香りに切れのある酸味と新鮮な果実味が魅力。新鮮な魚介類と。

「ジュヴレ・シャンベルタン」｜写真右
赤・フルボディ／フランス産／6600円／ナポレオンが愛した「シャンベルタン」を産出する畑のある村で造られた人気の高い銘柄。華やかな香りと上品な味わい。鴨肉のローストなどと。

INFORMATION
5月末までフランス・ボルドー産ワインのフェアを開催中。伝統国らしい、王道で上品な味わいを楽しんで！



＜1月のオススメ！日本酒＞
「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェーズヴィオ・ビアンコ」、「パイパー・エイドシックエッセンシエル・キュヴェブリュット」

＜12月のオススメ！ワイン＞
「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェーズヴィオ・ビアンコ」、「パイパー・エイドシックエッセンシエル・キュヴェブリュット」

＜11月のオススメ！ワイン＞
「勝沼ブラン」、「穂坂マスカット・ベーリーA樽熟成」

＜10月のオススメ！ワイン＞
「アルダレス・アイレン」、「モルゴン サン・スフル／マルセル・ラピエール」

＜９月のオススメ！ワイン＞
「キュヴェ・ギョタク／ドメーヌ・ミットナット・フレール」、「ステーキ・ハウス／ハウス・ワイン・ワイナリー」

＜８月のオススメ！日本酒＞
「獺祭（だっさい） 純米大吟醸 磨き50 発泡にごり酒スパークリング」、「獺祭 純米大吟醸 磨き２割３分」

＜７月のオススメ！ワイン＞
「ガタオヴィーニョ・ヴェルデ」、「コンチェルトランブルスコ・レッジアーノ・セッコ」

＜６月のオススメ！ワイン＞
「甲州ドライ」、「ダイヤモンド・コレクションクラレット」

＜５月のオススメ！ワイン＞
「ソアーヴェ・クラッシコ」、「ジュヴレ・シャンベルタン」

＜４月のオススメ！ワイン＞
「パランガ・ホワイト」、「シャトー・ミュザール レッド」



［文］小湾 喜智
ワイン専門店「コート・ドール」ソムリエ

『週刊ほーむぷらざ』気軽にワイン＜2＞
第1557号　2017年5月18日掲載