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2024年12月26日更新
[プロフェッショナルに聞く⑧]災害に強いガスで防災支援|有限会社仲本プロパン 代表取締役専務 仲本豊さん
ダイエットや健康、マネー、医療関連などの分野で活躍する県内11社の代表が登場。現在注力していることや自社の強みのほか、新年の抱負を語る。
仲本さんは豊見城市豊崎の自治会長として、地域の防災にも力を入れている。「誰かの役に立つなら」と、これまでに314回献血をしてきた
-力を入れていることは
ガスを使って発電や煮炊きができる「災害対応型LPガスバルク供給システム(災害対応バルク)」を広めることです。災害対応バルクは、ガスを貯蔵し、煮炊き釜やコンロ、発電機などをセットにしたもの。
弊社では共同住宅や店舗など11件に災害対応バルクを設置しています。今後は地域の自治会と協定を結び、災害時にトイレやお風呂、煮炊きができるようにして、地域の人に開放できればと思っています。
-災害時のガスの役割は
電力などを介さず独立して稼働するプロパンガスは、電気や都市ガスなどのライフラインが寸断された場合も使うことができるため、災害に強いエネルギーと言われています。東日本大震災後、街に点在するガスボンベを活用しようと、ガス発電機が作られました。ガスボンベにつないで発電する「ポータブルガス発電機」があります。ガスボンベには安全装置がついていて、漏れにくい仕組みになっています。
いざという時に電気が使えると、安心感につながるので、施設や自治会館などへの備蓄を広めたい。各地域に小さな発電所ができるイメージです。
-なぜ防災に力を入れている?
自宅も会社も、海抜が低い地域にあります。防災に関心を持ったのは、万一の時に自分や家族を守りたい、という思いから。仕事柄、危険物も扱うので、知識をつける必要性を感じ、6年前に防災士の資格を取得しました。
資格を取得後、防災関連のニュースや情報への関心が高まり、周囲にも伝えるようになりました。防災の基本は、「できるときに、できることを、できる人がする」こと。
災害が起きたらみんな被害者で、被災者。そこに、知識を持っている人がどれだけいるかが大事だと思います。知識があれば、避難所の運営に関われるかもしれないし、けがをした人の止血ができるかもしれない。助かる可能生が高まるのなら、知っておいたほうがいい。
特に、ガスを取り扱っているガス業者に防災の知識を持ってほしくて、グループ会社で防災士クラブを作りました。みんなで連携ができれば、復旧が早まり、助かる人も増えるかもしれない。多くの人に、防災に関心を持ってほしい。
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『週刊ほ〜むぷらざ』年末年始特別号・プロフェッショナルに聞く
第1951号 2024年12月26日掲載