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2025年8月7日更新
Q.夏休みの出費どうする?|A.予算確保しメリハリつける|マネーのヒント!⑰
夏休みが始まり、「特別な出費」の連続が家計を圧迫していませんか? 「お金を使い過ぎた」「わ~、高い」と罪悪感を感じるのは、イヤですよね。今年の夏は節約よりもメリハリつけてお金を使うという考え方にシフトして、夏休みを楽しんでみませんか?

Q.夏休みの出費どうする?
A.予算確保しメリハリつける
夏休みが始まり、「特別な出費」の連続が家計を圧迫していませんか? 「お金を使い過ぎた」「わ~、高い」と罪悪感を感じるのは、イヤですよね。今年の夏は節約よりもメリハリつけてお金を使うという考え方にシフトして、夏休みを楽しんでみませんか?
「特別な出費」で埋め尽くされた夏休みの内訳を確認しましょう。
・宿泊レジャー:帰省、家族旅行
・日帰りレジャー:夏祭り、映画、プール、水族館
・交通費:ガソリン代、高速道路料金、駐車場代、タクシー代
・特別食費:外食、ホームBBQ、宅配
・少額出費:コンビニでジュース、アイス。外出先でグッズやお土産
▼一つ数百円でも夏休み中の合計額に驚くことに!
まずは、夏休みはお金がかかるもの、と割り切ること。その上で夏を楽しむ成功のカギは「夏休み予算の確保」、「計画を立てる+守る」、「ノーマネーデー」の三つです。節約ではなくメリハリをつけて賢くお金を使う事に意識を向けましょう。
①夏休み予算の確保
「夏休み予算」という専用のお金を準備。
・夏休み予算=何をしてもOKなお金
・夏休みの日々の出費に使い、旅行は別予算を立てる
・いつも使うものとは別の財布や封筒に入れて、夏休み出費はここから出す。
【予算金額の目安】
・預金利用:年末までの4カ月で回復可能な金額を上限に調整
・ボーナス利用:10~20%を目安
②計画を立てて守る
外出1回の出費を把握するために日帰りレジャーの予算モデルを作ります。モデルプランに沿ってレジャーの種類や回数を決めると計画が具体的になります。計算する際は物価上昇分を考えて過去の予算感覚+20%の想定で予算オーバーを防ぎましょう。
(例:大人2人、子ども2人の外出として算出)
・フードコートでランチ:4千~6千円
・水族館:入館料6千円、高速代2千円、飲食2千円+フードコート
・映画:チケット6千円、館内フード2千円+フードコート
メリハリをつけてお金を使う楽しい夏休み計画を子どもと共有して、家族で守る事を約束します。夏休み予算は専用の封筒や財布に入れて管理し、クレジットカードやQRコード決済を封印します。ポイントがもったいないと感じても、便利なツールを封印すれば予算オーバー抑止の一助になります。ポイント獲得より赤字転落防止の方が経済効果は高いので試してみてください。
③ノーマネーDay
5日に1回は1円も使わず楽しむ「ノーマネーDay」を設置して、赤丸を付けたカレンダーを家族が見えるところに貼りましょう。お弁当持参で早朝ビーチに行き、午後は家で過ごすなどお金と体力の温存を図りましょう。当たり前のことですが、予算を守るにはお金を使わないのが一番です。「ノーマネーDay」で実感しましょう。

目標達成でご褒美を
予算が守れたら残ったお金でご褒美を考えて、子どもたちが頑張るモチベーションにしましょう。例えば余ったお金で焼き肉に行く、新しい洋服を買うなど子どもたちが決めたことをご褒美にする事で、頑張ってくれると思います。
夏休みはお金、時間、体力の使い方が試されて逃避願望が芽生える事もしばしばですが、ゲーム感覚で予算や計画を達成させるレッスンは親が子どもに与えられる尊いお金の教育だと筆者は考えます。小さい子どもに限らず、高校生や大学生のお子さんも巻き込んで夏を楽しんでください。

おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
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『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!⑰
第1982号 2025年8月7日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 岡田有里
これまでに書いた記事:79
ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。