毎日のレシピ
2016年8月18日更新
鶏もも肉とナスの重ね焼き ローズマリーの香り|「若返りのハーブ」として注目
ハーブ農家の岸本洋子さんがハーブのレシピや育て方などを毎月紹介します。
岸本ファーム「岸本さんのハーブのあるくらし」[vol.02]
若返りのハーブとして注目
ローズマリーはラテン語で「海の雫(しずく)」を意味し、「若返りのハーブ」と言う別名もあります。
「カルノシン酸」という物質が多く、脳の神経細胞の細胞死を防ぐ効果があることが2007年に突き止められました。そのためアルツハイマー病やパーキンソン病の予防や治療にも注目されています。またポリフェノール成分があり、体内の酵素を活性化し、脂肪や糖を燃焼させ血糖値を下げる効果があるとも言われています。美容では「美肌、若返り、抗酸化作用」、健康では「胃腸機能や血行の改善、活性酸素除去」、メンタルでは「集中力や思考力強化」。ほかにも消臭・抗菌にも効果があるそうです。肉の鮮度を長持ちさせるので、ヨーロッパでは古くから肉料理に使われています。スープやシチュー、ポトフなどのスパイスとして使うことが多いですね。
ローズマリーはシソ科のハーブで、一年中収穫が可能。世話は、土が乾燥したら散水するくらいでかまいません。
[おいしいレシピ]
鶏もも肉とナスの重ね焼き
ローズマリーの香り
*材料*(2人分)
鶏もも肉/2枚
ナス/2本
トマト/1個
レモン/1/2個
ローズマリー/8本
ニンニク(小)/1片
ピーナツ/10粒
オリーブオイル/50ml
塩・コショウ/適量
*作り方*
①ローズマリー6本分の葉をはずし、ピーナツ、ニンニクと一緒に細かめのみじん切りにして、オリーブオイル30mlと合わせる。
②ナスは幅1cm程度の斜め切りにし、表面を焼く。
③トマトは縦に10等分。
④②と③に塩・コショウで味付ける。
⑤鶏もも肉に塩、コショウし皮を下にしてフライパンで焼く。
⑥耐熱の皿に②のナスと③のトマトを3枚ずつ並べる。
⑦⑤の鶏もも肉に7割方火が入り、皮目が香ばしく焼けたら、皮を上にして⑥のナスとトマトの上にのせ、①のローズマリーペーストを皮目にぬる。
⑧残りのナスとトマトをローズマリーペーストの上に交互に並べ、180度のオーブンで3分加熱。
⑨焼き上がったら皿に移し、ローズマリー、カットしたレモンを飾り、オリーブオイルをまわしかける。
※鶏もも肉を焼いたフライパンの油をしっかり切り、その上に同様に食材を乗せ、ふたをして極弱火で2分半加熱しても可。
今おいしい時期を迎えたナスとジューシーに焼いた鶏もも肉を重ね焼きしローズマリーの香りでまとめました。レモンの酸味で爽やかにいただけます。
調理協力/HOUSE
098-943-1286
[INFOMATION]
「ローズマリーの鉢植えと料理講習会」
<開催日>2016年9月17日(土)
<時 間>10時半~13時
<参加費>3,000円(保険含む)※先着15人、要予約。
●鉢植えとイタリアンのシェフ上江田崇(Lamp、HOUSE)による料理講習会、ローズマリーを使った料理の試食あり。
<問い合わせ>
岸本ファーム
沖縄県糸満市武富573
(岸本)080-3537-1880
(末次)090-6859-6309
前回のレシピ
沖縄そばでつくるジェノベーゼ
万能に使えるハーブの王様
https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/life/detail/1587
岸本さんのハーブのあるくらし
・vol.9 メカジキのカツレツタイム風味のフレッシュトマトのソース
・vol.8 季節のお野菜のごちそうサラダ 長命草のドレッシング
・vol.7 鮮魚と旬野菜の月桃蒸し
・vol.6 スーチカーとジャガイモのスパゲティ たっぷりのロケットと
・vol.5 豚ロースのチーズ包み焼き オレガノの香り
・vol.4 お野菜とサーモンのライスペーパー巻きミントでさっぱり
・vol.3 鰹のカルパッチョレモングラスでさっぱり
・vol.2 鶏もも肉とナスの重ね焼き ローズマリーの香り
・vol.1 沖縄そばでつくるジェノベーゼ
文・岸本洋子(きしもと・ようこ)
岸本ファーム代表。農薬未使用、有機栽培を行い島野菜やハーブの普及に取り組む。
『週刊ほーむぷらざ』第1518号 2016年8月18日掲載
[ハーブ・ランチ・ディナー・レシピ]