毎日のレシピ
2017年2月20日更新
[長命草]栄養豊富で生命の活力に|岸本さんのハーブのあるくらし
ハーブ農家の岸本洋子さんがハーブのレシピや育て方などを毎月紹介します。
岸本ファーム「岸本さんのハーブのあるくらし」[vol.08]
栄養豊富で生命の活力に
沖縄本島周辺ではサクナ、八重山ではチョーミーフサの呼び名で知られる長命草は、関東地方からフィリピンまで分布するセリ科の多年草。古くから健康食材として各地で日常的に食されてきました。
炒め物や肉汁に入れる野菜、刺し身のつま、あえ物、天ぷら、雑炊、健康茶まで、調理法はバラエティー豊か。与那国町では若葉を伝統行事食に利用するとともに、「長命草めん」や「長命草粉末」といった特産品も開発・販売されています。
カロテンやビタミンC、カルシウムが豊富で、茎葉部にはクロロゲン酸やルチンなどのポリフェノール類も多く含まれていることから、健康食品にも利用。咳やぜんそく、肝臓病、腎臓病、神経痛まで万病に効果があるとされています。
海岸や山野などの酸性土壌からアルカリ土壌まで広く分布しており、乾燥や潮風に強いのも特徴。害虫の発生がほとんどなく一年を通じて生育するため、近年は畑地で営利作物として栽培されています。
[おいしいレシピ]
季節のお野菜のごちそうサラダ
長命草のドレッシング
*材料*【作りやすい分量】
長命草/50g
タマネギ/50g
白ワインビネガー/70g
シェリービネガー/30g
マスタード/30g
はちみつ/20g
オリーブオイル/250g
*作り方*
①タマネギを細かいみじん切りにし、塩(分量外)でもみ10分程度おく。
②長命草も細かいみじん切りにしておく、10分たったら①のタマネギをサッと水洗いし、水気を切っておく。
③①と②をボウルに入れ、白ワインビネガー、シェリービネガー、マスタード、はちみつも入れる。
④③を泡立て器で混ぜ、オリーブオイルを3~5回に分けて入れる。具材が全て混ざり、滑らかになれば完成。
*サラダの作り方*
①ボウルに1口大にちぎった好みの葉野菜を入れ、軽く塩・こしょうする。
②①のボウルを軽く混ぜ、塩・こしょうを全体になじませる。
③②によくかき混ぜたドレッシングを適量かける。
④③をドレッシングが葉野菜に絡むように軽く混ぜ、皿に盛り付ける。
⑤④の空いたボウルに好みの具材を入れ、残ったドレッシングを絡め取るように具材になじませる。
⑥④の皿に具材を盛り付ける。
栄養価の高い長命草をたっぷり取れるドレッシングです。お好きなお野菜や具材と合わせてどうぞ。
[INFOMATION]
「長命草の鉢植えと料理講習会」
<開催日>3月18日(土)
<時 間>10時~13時
<参加費>3,000円(保険料含む)
※先着15人・要予約
●鉢植えとイタリアンシェフ上江田崇(Lamp、HOUSE)による料理講習会、長命草を使った料理の試食あり。
<問い合わせ>
岸本ファーム
沖縄県糸満市武富573
(岸本)080-3537-1880
(末次)090-6859-6309
(赤嶺)070-4094-3477
前回のレシピ
鮮魚と旬野菜の月桃蒸し
https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/life/detail/3552
岸本さんのハーブのあるくらし
・vol.9 メカジキのカツレツタイム風味のフレッシュトマトのソース
・vol.8 季節のお野菜のごちそうサラダ 長命草のドレッシング
・vol.7 鮮魚と旬野菜の月桃蒸し
・vol.6 スーチカーとジャガイモのスパゲティ たっぷりのロケットと
・vol.5 豚ロースのチーズ包み焼き オレガノの香り
・vol.4 お野菜とサーモンのライスペーパー巻きミントでさっぱり
・vol.3 鰹のカルパッチョレモングラスでさっぱり
・vol.2 鶏もも肉とナスの重ね焼き ローズマリーの香り
・vol.1 沖縄そばでつくるジェノベーゼ
文・岸本洋子(きしもと・ようこ)
岸本ファーム代表。農薬未使用、有機栽培を行い島野菜やハーブの普及に取り組む。
『週刊ほーむぷらざ』第1544号 2017年2月16日掲載
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