毎日のレシピ
2016年9月15日更新
鰹のカルパッチョレモングラスでさっぱり|レモンの香気で元気に
ハーブ農家の岸本洋子さんがハーブのレシピや育て方などを毎月紹介します。
岸本ファーム「岸本さんのハーブのあるくらし」[vol.03]
レモンの香気で元気に
レモングラスは別名「コウスガヤ」。インドが原産地のハーブです。
強い太陽の光と大地のエネルギーをたっぷり吸い込んで育ち、高さは1~1.5メートルにも。葉も茎も強いレモンの香りがし、たくましく育った葉の香気は元気が出ます。
葉や茎はエスニック料理の香り付けに使われ、「初恋の香り」に例えられるハーブティーは消化を助け発汗作用を促す効果も。また緑や黄色の染料が取れることから、染色にも用いられてきました。
殺菌効果もあり、腹痛、下痢、頭痛、発熱、インフルエンザの治療や、葉の煎じ汁をスプレーして水虫や皮膚疾患にも利用されています。精油は強いフレッシュ感のあるレモンの香りが特徴。シトラールやシトロネラール、ゲラニオール、リナロールの成分を含むことから、集中力を高めるアロマとしても知られています。
イネ科の多年草で年中収穫が可能。日当たりと水はけの良い場所で育て、葉は茎の根元から刈り取りましょう。
[おいしいレシピ]
鰹のカルパッチョレモングラス
*材料*(2人分)
カツオのタタキ(5~8ミリスライス)/12枚程度
レモングラス/20g
タマネギスライス(1ミリ)1/2個分
いりゴマ白/適量
ニンニク(小)1個
水菜/1/2パック
ポン酢/50ml
ゴマ油/10ml
塩/適量
*作り方*
①レモングラスをキッチンハサミで細かく切り、さらに包丁で細かめのみじん切りにする。
※大きく切ると硬い食感が残るのでなるべく細かく切るのがポイント。その方が香りもよく出る。
②ボウルに①のレモングラス、ポン酢、ゴマ油、ニンニクのすりおろし、いりゴマを入れ、よく混ぜておく。
③タマネギスライスは、30秒ほど水にさらし、水気をよく切っておく。
④水菜は5センチ程度の長さにカットして、氷水に30秒ほどつけシャキッとさせた後、こちらも水気をよく切っておく。
⑤カツオのタタキを皿に並べ、軽く塩を振る。
⑥⑤の上に③と④の野菜を並べ、②のソースを少し多めにかける。
定番のカツオのたたきをアレンジ。レモングラス(左)とニンニクの組み合わせで、ちょっとアジアンチックになります。マグロ、タコなど、いろいろ使える万能タレです。
調理協力/HOUSE
098-943-1286
[INFOMATION]
「レモングラスの鉢植えと料理講習会」
<開催日>10月15日(土)
<時 間>10時30分~13時
<参加費>3,000円(保険料含む)※先着15人、要予約。
●鉢植えとイタリアンシェフ上江田崇(Lamp、HOUSE)による料理講習会、レモングラスを使った料理の試食あり。
<問い合わせ>
岸本ファーム
沖縄県糸満市武富573
(岸本)080-3537-1880
(末次)090-6859-6309
前回のレシピ
鶏もも肉とナスの重ね焼き ローズマリーの香り
若返りのハーブとして注目
https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/life/detail/1970
岸本さんのハーブのあるくらし
・vol.9 メカジキのカツレツタイム風味のフレッシュトマトのソース
・vol.8 季節のお野菜のごちそうサラダ 長命草のドレッシング
・vol.7 鮮魚と旬野菜の月桃蒸し
・vol.6 スーチカーとジャガイモのスパゲティ たっぷりのロケットと
・vol.5 豚ロースのチーズ包み焼き オレガノの香り
・vol.4 お野菜とサーモンのライスペーパー巻きミントでさっぱり
・vol.3 鰹のカルパッチョレモングラスでさっぱり
・vol.2 鶏もも肉とナスの重ね焼き ローズマリーの香り
・vol.1 沖縄そばでつくるジェノベーゼ
文・岸本洋子(きしもと・ようこ)
岸本ファーム代表。農薬未使用、有機栽培を行い島野菜やハーブの普及に取り組む。
『週刊ほーむぷらざ』第1522号 2016年9月15日掲載
[ハーブ・ランチ・ディナー・レシピ]