毎日のレシピ
2016年12月15日更新
[ロケット]葉はピリッとゴマの香り|岸本さんのハーブのあるくらし
ハーブ農家の岸本洋子さんがハーブのレシピや育て方などを毎月紹介します。
岸本ファーム「岸本さんのハーブのあるくらし」[vol.06]
葉はピリッとゴマの香り
草丈が20~30センチに育つロケットは、別名ルッコラ。長楕円形の葉を根元から多数出し、花は淡いクリーム色で、紫の脈の入った4弁の花を多数つけます。こぼれ種で簡単に生え、葉はピリっとした味とゴマの香りがします。
葉は生のままサラダで食べるのがお勧め。焼きたてピザにオリーブで絡めた新鮮な葉をのせたり、おひたしや炒め物にも使われ、独特の辛味、苦味は加熱によって消えます。温野菜、ソースにも利用し、花はサラダや飾り付けに使います。種には強壮作用があるとされ、ハーブティーに用いられます。
効能には、がん抑制、抗菌作用、血栓防止、免疫力強化、疲労回復、貧血改善、骨の強化、食欲増進、美肌効果が挙げられ、ビタミンCはホウレンソウの4倍、カルシウムはピーマンの30倍、鉄分はモロヘイヤと同等に含まれています。
栽培方法は日なたを好みますが、半日陰でも育ちます。水はけのよい肥えた土を好みます。
[おいしいレシピ]
スーチカーとジャガイモのスパゲティ たっぷりのロケットと
*材料*(4人分)
スーチカー/250g
ジャガイモ/大1個
ニンニク/大2個
ロケット/100g
白ワイン/50ml
ローズマリー/30g
オリーブオイル/50ml
スパゲティ/320g
塩・コショウ/適量
*作り方*
①ジャガイモをゆで、2cm角の大きさに割る。ロケットは水洗いし水気を切る。
②スーチカーは5mm角の3cmの長さに切る。
③4Lの湯に塩50gを入れパスタをゆでる。
④鍋にニンニクとオリーブオイルを入れ弱火で加熱、ニンニクに竹串が入る柔らかさまで火を入れる。
⑤④の鍋にスーチカーを入れ炒める。スーチカーから出た脂を吸わせるようにジャガイモを炒める。
⑥両方に火が通ったら白ワインを入れ、ゴムベラで鍋についた焦げ目をこそげとる。
⑦白ワインを煮詰めた後、パスタのゆで汁を120mlほど入れ、ローズマリーを入れる。
⑧パスタがゆで上がったら⑦の鍋に入れ、ソースを絡める。
⑨ソースにとろみが出てきたら、パスタを皿に盛り、ちぎったロケットをのせ、黒コショウとオリーブオイルをふる。
【スーチカーの作り方】
①豚バラ肉に塩を振り、冷蔵庫で1晩寝かせる。
②寝かせた肉を水洗し、約40分煮る。
③肉を湯からあげ、キッチンペーパーなどで水気を切りながら冷ます。
豚バラ肉から出たうまみをジャガイモにしっかりと吸わせるのがポイントです。後のせしたロケットのシャキっとした歯応えと香りがたまらないひと皿です。
[INFOMATION]
「ロケットの鉢植えと料理講習会」
<開催日>2017年1月21日(土)
<時 間>10時~13時
<参加費>3,000円(保険料含む)
※先着15人・要予約
●鉢植えとイタリアンシェフ上江田崇(Lamp、HOUSE)による料理講習会、ロケットを使った料理の試食あり。
<問い合わせ>
岸本ファーム
沖縄県糸満市武富573
(岸本)080-3537-1880
(末次)090-6859-6309
(赤嶺)070-4094-3477
前回のレシピ
豚ロースのチーズ包み焼き オレガノの香り
トマト、チーズとの相性抜群!
https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/life/detail/2857
岸本さんのハーブのあるくらし
・vol.9 メカジキのカツレツタイム風味のフレッシュトマトのソース
・vol.8 季節のお野菜のごちそうサラダ 長命草のドレッシング
・vol.7 鮮魚と旬野菜の月桃蒸し
・vol.6 スーチカーとジャガイモのスパゲティ たっぷりのロケットと
・vol.5 豚ロースのチーズ包み焼き オレガノの香り
・vol.4 お野菜とサーモンのライスペーパー巻きミントでさっぱり
・vol.3 鰹のカルパッチョレモングラスでさっぱり
・vol.2 鶏もも肉とナスの重ね焼き ローズマリーの香り
・vol.1 沖縄そばでつくるジェノベーゼ
文・岸本洋子(きしもと・ようこ)
岸本ファーム代表。農薬未使用、有機栽培を行い島野菜やハーブの普及に取り組む。
『週刊ほーむぷらざ』第1535号 2016年12月15日掲載
[ランチ・ディナー・レシピ・ハーブ]