毎日のレシピ
2016年7月21日更新
沖縄そばでつくるジェノベーゼ|万能に使えるハーブの王様
ハーブ農家の岸本洋子さんがハーブのレシピや育て方などを毎月紹介します。
岸本ファーム「岸本さんのハーブのあるくらし」[vol.01]
万能に使えるハーブの王様
ハーブの中でも代表的なのが「バジル」。ハーブの王様、とも呼ばれ、さまざまな料理で使われています。
イタリアンの印象が強いでしょうが、炒め物、チャンプルー、みそ汁など普段のおかずに少し加えるだけで香りが食欲をそそり、ちょっと上品な料理に変身。ハーブティーやバジルペーストに加工し(下記参照)、豆腐やモズクのドレッシング代わりにしてもいいでしょう。また、バジルには抗酸化力があり、消化器系を整えたり、生活習慣病の予防にも効果があるといわれています。
バジルは多年草なので一年中収穫が可能、暑さにも強いです。夏場は成長が早いですが、寒い季節に比べると香りが薄れたり、色がさめたりすることも。初めてハーブを栽培する人でも育てやすいのも特徴。夏場は3日で発芽し、3カ月ほどで食べられます。水は土が乾燥したら湿る程度でよいです。
[おいしいレシピ]
沖縄そばでジェノベーゼ
*材料*(2人分)
沖縄そば/400g
インゲン/10本
ジャガイモ/1/2個
バジルペースト/140ml
バジルの葉/1~2枚
*作り方*
①インゲン豆は食感を残すようにゆで、4cm程度の長さにカット。
②ジャガイモは5mm角、長さ4cmの棒状に切り、塩水でゆでておく。
③大きめのボウルにバジルペースト、水30ml、①と②を入れ、軽く混ぜる。
④沖縄そばを熱湯で30秒程度ゆで、しっかりと水気を切り、熱いうちに③のボウルに入れ、バジルペースト、インゲン、ジャガイモとからめる。
⑤器に移し、あればフレッシュのバジルを飾る。
*バジルペーストの作り方*
バジルの葉50g
松の実(なければカシューナッツ)50g
パルメザンチーズ100g
ニンニク1片
オリーブオイル50ml
塩ひとつまみ
上記の材料をフードプロセッサーで滑らかになるまでかくはんする。
ただし混ぜ過ぎは色が悪くなるので注意する。
イタリアジェノバの名物、バジルのペーストを使った香り豊かなパスタ料理。インゲン豆とジャガイモを必ず入れることがポイント。
今回は作りやすいように沖縄そばを使用。身近な食材で作る本格イタリアンだ。
調理協力/HOUSE
098-943-128
[INFOMATION]
「バジルの鉢植えと料理講習会」
バジルの鉢植えと沖縄そばのジェノベーゼの調理講習など(試食付き)。
<開催日>2016年8月6日(土)
<時 間>9時30分~11時30分
<参加費>2,500円 ※先着10組限定、要予約。
<問い合わせ>
岸本ファーム
沖縄県糸満市武富573
(岸本)080-3537-1880
(末次)090-6859-6309
岸本さんのハーブのあるくらし
・vol.9 メカジキのカツレツタイム風味のフレッシュトマトのソース
・vol.8 季節のお野菜のごちそうサラダ 長命草のドレッシング
・vol.7 鮮魚と旬野菜の月桃蒸し
・vol.6 スーチカーとジャガイモのスパゲティ たっぷりのロケットと
・vol.5 豚ロースのチーズ包み焼き オレガノの香り
・vol.4 お野菜とサーモンのライスペーパー巻きミントでさっぱり
・vol.3 鰹のカルパッチョレモングラスでさっぱり
・vol.2 鶏もも肉とナスの重ね焼き ローズマリーの香り
・vol.1 沖縄そばでつくるジェノベーゼ
文・岸本洋子(きしもと・ようこ)
岸本ファーム代表。農薬未使用、有機栽培を行い島野菜やハーブの普及に取り組む。
『週刊ほーむぷらざ』第1514号 2016年7月21日掲載
[ランチ・ハーブ・ランチ・ディナー・レシピ]