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2020年8月20日更新

薬膳ごはんと食材帖|[甘薯(かんしょ)(サツマイモ)]体力補い長生きサポート

沖縄では、「ウム」と呼ばれる甘薯(サツマイモ)。琉球時代には、多くの人々を飢饉(ききん)から救いました! 戦前まで庶民の主食で食卓のメインとして活躍し、おかずは少しという食事だったようです。

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甘薯(かんしょ)(サツマイモ)



便秘・むくみ・無気力感・息切れに良い。胃腸の調子を整え、体全体の衰えを補い、体力補充に効果的。常に食すると長生きのサポートをする。

抗ウイルス作用も!


沖縄は長寿の島として注目されていましたが、イモ中心の食生活が影響したのでしょうか。琉球の食医学書、御膳本草には「常に食して寿をのべし」と書かれています。胃腸の調子を整え、体全体の衰えを補い、体力補充に効果的。さらに常に食すると長生きのサポートをする、としています。薬膳的には、便秘やむくみ、無気力感、息切れに良いとしています。

ビタミン・ミネラルが豊富

現代栄養学的にも、ビタミン・ミネラルが豊富で、中でも疲労回復の効果があるビタミンCはイモ類の中でも多く含まれています。切ると出てくる白い汁は「ヤラピン」という成分で、便を軟らかくし便通を良くする効果、さらに抗ウイルスの作用もあります。

新型コロナの感染状況は予断を許しませんが、体の中からウイルスを防ぐことも意識したいものですね。若い方にもイモの良さを知っていただき、食生活の中にぜひ取り入れてほしいです。      

ココロまでほくほくスープ



●材料(2人分)
サツマイモ………………………………200g
豆乳……………………………………100ml
鶏ガラスープ…………………………200ml
長ネギ ……………………………………30g
塩 …………………………………小さじ半分
オリーブオイル ……………………大さじ1

●作り方
1・サツマイモを蒸し器でふかす。
2・鍋にオリーブオイルを熱し、スライスした長ネギを炒める
3・2の長ネギがしんなりしたら塩を入れて炒める。
4・3に鶏ガラスープ・豆乳・1を入れ加熱する。
5・沸騰したら火を止め、粗熱が取れたらミキサーで攪拌(かくはん)しペーストにする。
6・5を鍋に入れ、中火で加熱し塩で味を調え出来上がり。

サツマイモとの組み合わせにオススメ

【胃腸の冷えで調子を崩している方に】
ショウガ・玉ネギ・黒糖・長ネギ・コショウ・クローブ・さんしょうの実など
★加熱したサツマイモをつぶして少しの水、黒糖・ショウガ汁を入れゆっくり加熱をしたホットドリンクにしても。

【体力をつけて免疫力アップ コロナ対策に】
米・ジャガイモ・インゲンまめ・キャベツ・レンズ豆・ヨモギ・ココナツ
★たっぷりのかつおだしに、米・サツマイモ・レンズ豆・ヨモギ・みそを入れておじやにして、朝食にするのもオススメ!




著者の宮國由紀江さん
みやぐに・ゆきえ/栄養士。病院の栄養士を経て、薬膳研究家へ。国際中医薬膳士。琉球料理伝承人。薬膳の普及に努める。薬膳琉花代表。県内外で講演。県栄養士会会員。



宮國由紀江さんが書いた「薬膳でメンテ」(タイムス住宅新聞社発行)が県内書店で発売中!
かぜや不眠、便秘など、日々の不調を食事でサポートする心強い一冊だ。1500円(税別)。
問い合わせはタイムス住宅新聞社☎︎098(862)1155へ。


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宮國由紀江さんインタビュー 彩職賢美リターンズ
宮國由紀江さん・松本嘉代子さん対談
「家庭料理をクスイムンに」

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1724号 2020年8月20日紙面から掲載」

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