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2020年4月16日更新

薬膳ごはんと食材帖|[ブタマメ(豚豆)]エネルギー補い免疫力アップ

自然の食材には、それぞれ効能があります。身近な食材の効能を知れば、毎日の食卓が薬膳ごはんに! 薬膳研究家の宮國由紀江さんが、食材の特徴やレシピを紹介します。

ブタマメ(豚豆)

生命のもととなるエネルギー「腎精」を増やす働きがある。腰痛、むくみ、産後、虚弱体質、更年期、老化予防にオススメ。スーパーで手に入れられる。白い筋を丁寧に取り除くことで、特有の臭みが取れる。
 

豚豆 疲労回復、老化予防、産後、更年期に


2千年の歴史を持つ中国伝統医学では、生命のもととなるエネルギー=腎精を蓄える場所として、「腎」をとても重視します。腎に栄養があると、免疫力や体力、精神力が上がります。免疫力が重視されている今こそ、食べてほしい食材です。沖縄では昔から食べられてきましたが、最近ではなじみが薄いかもしれません。
腎の衰えは性欲、やる気の低下として表れるだけでなく、脳の働きも左右します。腎精は加齢と共に減っていきます。腎精を増やし、老化を防止するのにお勧めの食材が、豚の腎臓です。沖縄では、「豚豆(マーミ)」と言われています。

琉球の食医学書(御膳本草)には、豚豆は、虚弱体質、腰痛、むくみ、産後のおなかの冷え、産後の出血を止める、更年期、老年性難聴、糖尿病などに良い。ただし多く食べ過ぎると不妊の原因になる、と書かれています。
栄養学的には、高たんぱく低脂肪でビタミンB1・ビタミンB2・葉酸・ヘム鉄、コレステロールなどを含みます。新陳代謝の促進や造血作用、貧血予防、利尿作用も期待できます。コレステロールはホルモンや成長、精神力を支える、適度に取り入れたい栄養素です。

スーパーで手に入る

豚豆は、使い慣れていない方が多いかと思いますが、スーパーの精肉売り場で手に入れることができます。独特の臭みがあるので、白い筋を丁寧に取り除くことが大切です。
薬膳では組み合わせを重視します。今回のレシピは、エネルギーを補う豚豆に、足腰を丈夫にするヤマイモ、体力を補う鶏肉を組み合わせたパワー満点のスープ! ぜひ、作ってみてください。


豚豆スープ


●材料 2~3人分
豚の腎臓(豚豆)1個
ヤマイモ(ナガイモでも可) 200g
鶏の手羽元6本
塩小さじ1
水800ml
ゆずの皮お好みで
●作り方
1・豚の腎臓の下処理をする。縦半分に切って、白い筋を丁寧に取り除く。
2・ヤマイモは皮をむき、食べやすい大きさに切る。
3・鍋に分量の水を入れ沸騰させ、手羽元を入れ約5分程度火を通す。
4・3に2のヤマイモ・1の豚豆を入れ中火で約40分煮る。
5・4に塩を入れ味を調え、スライスしたゆずの皮を入れてできあがり。



豚豆との組み合わせにオススメ

+むくみ対策
 小豆・緑豆・ハトムギ・トウガン・ヘチマ・モヤシ
+腰痛や足腰を丈夫にする
 ヤマイモ・キャベツ・芽キャベツ・カリフラワー
+腎精(エネルギー)を高める
 小麦・むかご・黒豆・枝豆・キャベツ・干しシイタケ・ ブロッコリー・豚肉
+体力補充
 ヤマイモ・大豆・ジャガイモ・枝豆・シイタケ・鶏肉





著者の宮國由紀江さん
みやぐに・ゆきえ/栄養士。病院の栄養士を経て、薬膳研究家へ。国際中医薬膳士。琉球料理伝承人。薬膳の普及に努める。薬膳琉花代表。県内外で講演。県栄養士会会員。



宮國由紀江さんが書いた「薬膳でメンテ」(タイムス住宅新聞社発行)が県内書店で発売中!
かぜや不眠、便秘など、日々の不調を食事でサポートする心強い一冊だ。1500円(税別)。
問い合わせはタイムス住宅新聞社☎︎098(862)1155へ。

 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1707号 2020年4月16日紙面から掲載」

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