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2020年5月21日更新

薬膳ごはんと食材帖|[米]抵抗力高め心を穏やかに

自然の食材には、それぞれ効能があります。身近な食材の効能を知れば、毎日の食卓が薬膳ごはんに! 薬膳研究家の宮國由紀江さんが、食材の特徴やレシピを紹介します。今回は胃腸の気を補い、調子を整える「米」がテーマです。

 米(コメ)

胃腸の気を補い、調子を整え、抵抗力を高め、五臓のバランスを整える。筋肉を丈夫にし、心を穏やかにし、血行を促し顔色を良くする。栄養学的には消化吸収率が高いエネルギー源で、体力がつく。



 米  胃腸の気を補い、調子を整える

 コロナウイルスの感染拡大で、世界中に大きな影響がありました。体の中から抵抗力・免疫力をつけることが大切だと思います。そのために、おすすめしたい食材が「米」です。

 中医学では、かぜや感染症などを予防するために「気」を重視します。気は、エネルギーのこと。体に悪さをする「邪気」を防ぎ、抵抗力や免疫力を高める働きがあります。

 薬膳的に、気を高めるのにおすすめなのが、「米」です。薬膳では、食物を消化し、栄養分を吸収する胃腸の力を重視しています。そこにパワーを付けるのが米なのです。沖縄の食養生本「御膳本草」にも、胃腸の調子を整え、抵抗力を高めると記されています。栄養学的には、消化吸収率が高くエネルギー源になります。

 他にも米は心を穏やかにする、と御膳本草に書かれており、栄養学的にみた米に含まれるギャバ(ストレスを和らげ興奮を鎮める)の働きに共通するのが面白いなと感じます。

 おにぎりの具として取り入れているカラシ菜は、邪気を追い払うパワフルな力を持っています。鼻づまりやかぜの予防、ひき始めにいいですよ。

軽いや腹式呼吸も気を高める

 食べ物以外にも、気の力を高めるためには、腹式呼吸も効果的です。軽い運動も、呼吸を増やして気の巡りを促します。

 沖縄には、古くから「ヌチグスイ(命の薬)」「クスイムン(食は薬)」という言葉があります。食べること、食べ物を大事にしてきた先人たち。その遺伝子を引き継いでいる私たちウチナーンチュも、食べ物を大切していきたいものですね。



カラシ菜入りおにぎり

●材料 2~3人分
米…………………………………………1合半
黒米……………………………………大さじ2
水……………………………………1カップ半
【カラシ菜炒め】
カラシ菜………………………………… 300g
ショウガ……………………………………15g
ツナ缶………………………………………30g
塩………………………………………小さじ1
油………………………………………大さじ1


●作り方
1・炊飯器に米、黒米、水を入れて炊く。
2・カラシ菜は、分量の塩で塩もみし、ショウガはみじん切りする。
3・フライパンに分量の油を入れて熱し、ショウガ・カラシ菜・ツナ缶を入れて炒める。
4・1の炊きあがったご飯をボウルに移し、3のカラシ菜炒めを入れて混ぜ合わせる。
5・4を食べやすい大きさに握る。


米との組み合わせにオススメ
かぜの予防、ひき始めにおすすめ。鼻づまりやおなかの冷え、寒気に効果がある。
・カラシ菜 ・エシャロット ・ウイキョウ ・シソ ・ショウガ
・クミン  ・ヨモギ    ・さんしょう ・ネギ ・ニラ 



著者の宮國由紀江さん
みやぐに・ゆきえ/栄養士。病院の栄養士を経て、薬膳研究家へ。国際中医薬膳士。琉球料理伝承人。薬膳の普及に努める。薬膳琉花代表。県内外で講演。県栄養士会会員。



宮國由紀江さんが書いた「薬膳でメンテ」(タイムス住宅新聞社発行)が県内書店で発売中!
かぜや不眠、便秘など、日々の不調を食事でサポートする心強い一冊だ。1500円(税別)。
問い合わせはタイムス住宅新聞社☎︎098(862)1155へ。


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毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1710号 2020年5月21日紙面から掲載」

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