横浜は私の大好きな場所の一つですが、
ほろ苦い思い出のある場所でもあります。
それは何かと言うと、私は昔、
画家になりたいと思ったことがあります。
私は美術鑑賞がとても好きで、大学時代は美術史を専攻し、ミケランジェロの作品をテーマに論文を書いていたほどだったので
芸術家にとても憧れを抱いていました。
（ちなみに後輩にはミケランジェロ先輩と呼ばれていました。）
そんなある時、私もミケランジェロのように絵や彫刻を作ることができるのではないか
となぜかものすごい勘違いをした時期があったのです。
そう思った私は、早速絵の具とスケッチを買って横浜へ繰り出し、初めて真剣に風景画を描いてみました。



私は書き終わると、なかなかの出来だと思い、すぐさまインスタグラムに投稿。
すると、びっくりしました。
まさかのイイね数……ゼロ！！！！（1時間経っても、でした。）
面白いぐらい反応がありませんでした。
そして私は傷ついて、一瞬で画家になることを諦めました。笑

しかし、自分が凹んでいるそんな時でも一つだけよかったことがありました。
それは私が絵を描いたこの場所で素敵なカフェ「象の鼻テラス」を発見したのです。



入り口にある巨大なマンモスの置物がまずとても印象的。



広々とした店内に様々なアート作品が展示されているので、初めてお店に入った時はとても不思議な気持ちになりました。
また周りでは芸術家のようなおしゃれな方達がコーヒーを飲みながら何か打ち合わせをしていたり、何か創作していたり、普通のカフェの空間とは違ってちょっとアトリエ的な雰囲気があるのがかなりツボでした。



そしてこのカフェで最も衝撃を受けたのは
この「窓」！！！



一面窓なので、もちろんお昼は海と赤レンガの美しい景色を眺めることができるのですが、なんと！よく見たらこの窓には谷川俊太郎さんが書いたこれまた不思議な質問がたくさん書かれているのです。
だんだん日が暮れていくと空の色が濃くなって
文字が浮き出てきます。



質問22　今日のあなたは昨日のあなたとどう違っていますか。

窓に書かれている質問を一つ一つ読みながら、
コーヒーを飲み
象の鼻アイスクリームをなめる。



なんか、気分だけでもミケランジェロ❤︎笑
一瞬でこのカフェが気に入りました。



あれからどれぐらい経ったでしょう。
何年かぶりにこのカフェを訪れて、「一瞬で諦めたり、急にご機嫌になったり単純だったな私」と昔の自分を振り返りながら思いました。



やっぱり、もう一度絵を描いてみよっかなって笑




象の鼻テラス
住所
神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
TEL
045-661-0602
FAX
045-661-0603
入場無料・年中無休（年末年始を除く）
象の鼻テラス開館時間：10:00－18:00（2010年4月1日から変更になりました。）



Manamiさんのコラム♪♬♫
・vol.9 象の鼻テラス
・vol.8 がじまんろー
・vol.7 レーベルカフェトーキョー
・vol.6 DJARM12
・vol.5 BRASSERIE ESPRIT
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