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2024年6月27日更新

【広告】元気企業|中村活版印刷所

県内の元気な企業を8社紹介します。各分野で活躍し、現在力を入れていることや今後の目標について聞きました。



県内の元気な企業を8社紹介します。各分野で活躍し、現在力を入れていることや今後の目標について聞きました。

 
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「活版」の魅力生かし思いカタチに  中村活版印刷所

紙に残る独特の文字の凹凸。味わい深く、印象的で、自然と手に取ってみたくなる-そんな活版印刷の魅力を生かしたものづくりを手掛けるのが「中村活版印刷所」だ。

活版印刷とは、金属製の字形を一文字ずつ並べ組み合わせた「活版」を使う、昔ながらの印刷法(同社では金属プレートを使用)。代表の知念由紀さんは「文字の凹みやインクののり具合一つで、素朴にも高級にも見せられ、ぬくもりや懐かしさ、意外性もある。デジタル技術があふれる現代だからこそ、一枚一枚手作業で仕上げるアナログならではの表現に心引かれる人が増えているのだと感じます」と力を込める。

活版の楽しさにとりつかれ創業したのは7年前。以来、変わらず持ち続ける軸は「温故知新の精神でお客さまの思いをカタチにする」ことだ。依頼の多くはデザイナーをはじめ、ものづくり作家や自営業者の名刺やショップカード、企業の商品パッケージやノベルティなど。「価値観が伝わりやすく、仕事につながった」と喜ばれている。「取引先やクリエイターのやりたいことを応援するのが私たちの仕事。小さなことでも、まずは相談してほしい」と心強い。


イベントや雑貨販売も

活版の普及にも注力。その一つがクリエイターに向けた紙と印刷の勉強会や交流会だ。同社でクリエイター同士が対談するシリーズは好評。10月には国内屈指の紙メーカーの工場を見学予定で「創造力を刺激するきっかけに」と参加を呼び掛ける。

同社ではオリジナルノートやメモ帳、ブックカバーなどの紙雑貨も販売している。印刷工程で出る端切れを組み合わせた「それっぽく見えるシリーズ」は、スタッフ・町田宗明さんのアイデア。「『うちかび』には私が焼き跡もつけています」と遊び心満載だ。

2人は「クリエイターから一般消費者まで、活版を知らない若いファンを増やすことで、印刷業界を盛り立てられたらうれしい」と話した。




中村活版印刷所
知念 由紀さん(左)
1975年、南風原町出身。日本書道専門学校卒業後、両親が営む印刷会社へ入社。30代で商業書道を学び、商業書道家としても活動中。2017年 活版印刷を手がける中村印刷株式会社を立ち上げた。

町田 宗明さん(右)
1975年、与那原町出身。活版印刷に魅せらて独学で技術を習得。中村印刷の印刷工として、多種多様な活版の表現に力を注ぐ。


 
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