ビューティー
2023年6月1日更新
ほどよい甘みで熱を鎮める|心も体も健康に沖縄アーユルヴェーダ −84−
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は、アーユルヴェーダ的に考える「暑い時季と甘みの関係」についてです。
ほどよい甘みで熱を鎮める
昔の行事を楽しむ
前回は「梅雨時季の過ごし方」についてご紹介しました。この時季は、消化力、体力、免疫力が低下しやすいとアーユルヴェーダでは考えられています。暴飲暴食を避け、消化しやすい食事を心掛けましょう。この時季、私の畑ではパッションフルーツが実を付けます。酸味は食欲をそそりますし、何より爽やかな気分になるのがうれしいです。
沖縄では、5月中旬から6月はじめまでの雨が多い時季を「スーマンボースー(小満芒種)」と言い、梅雨の頃を指します。これは、春夏秋冬をそれぞれ四つに分けて季節の目安として考える「二十四節気」の中の小満(命が満ちる)と、芒種(稲の種をまく)という二つを合わせた言葉だそうです。大雨による災害に注意するという意味合いもあるようですから気をつけたいものですね。
疲労回復に菓子や果物
6月中旬にある旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)、5日(グングヮチグニチ)もまた、二十四節気の行事の一つです。梅雨が明け、夏に向かう頃に行われるこの行事には「邪気をはらう」「健康祈願」の思いが込められ、ハーリーが行われていました。
食の面では、黒糖を使った「チンビン」や「アンダンス(油ミソ)」を包んだ「ポーポー」、「あまがし」を食べる習わしがあり、子どもたちは甘いお菓子をいただけるうれしい日だったそうです。
アーユルヴェーダの視点から見ると、ほどよい甘みは余分な熱を鎮め、疲労を和らげるので日差しが強くなるこの時季のおやつにぴったりだと言えます。夏本番にはスイカなど甘い果物もいいですね。
最近ではさまざまな洋風のお菓子がありますが、今年の旧暦5月4日、5日は、昔ながらの沖縄のおやつをいただいてはいかがでしょうか。
旧暦の5月4日、5日に食べるといわれる沖縄の昔ながらのお菓子。左上から時計回りにポーポー、チンビン、あまがし
今年の旧暦3月3日の浜下りには、かわいらしい重箱を作りました
インフォメーション
◆沖縄島コショウ ピィパーズ◆
沖縄そばやサラダなどにおすすめ
20g/750円(税込み)
《販売店舗》
琉球スタイル カフェ松本
那覇市泉崎1-9-13
定休日/第1~3水・土曜日
スパパティヤ
恩納村冨着1550-1
ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート2階
電話/098-964-1808
◆シロダーラ◆
体質によってオイル、ミルク、煎じ液のシロダーラを行います。
2万5800円→1万1000円(税込み)
☆2023年6月30日まで
※沖縄島コショウピィパーズの在庫確認、施術の予約は下記のスパパティヤまで。
https://www.hotelmonterey.co.jp/okinawa/spapathya/
施術や商品の問い合わせは
i-PLANA(アイプラーナ)
090-1946-9030
電話受付時間 9時〜20時
メール/iplana.ayurveda@gmail.com
オンラインショップ▼
http://iplana.shop-pro.jp/
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
・米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携 Ayur Vedic Medicine Practitioner
・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー
【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1869号 2023年6月1日紙面から掲載」