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喜屋武奈央子

2018年4月23日更新

グローバルに活躍する~仕事の最適なバランスを探す|喜屋武奈央子のコラム

喜屋武奈央子のfunokinawaコラム[vol.10]



4月に入って就職や引っ越しなどで、新しい環境での生活を始める方も多いのではないでしょうか? 今まで慣れ親しんだ居心地の良い環境を離れるのはちょっとしたストレスになりかねませんが、未知の世界に足を踏み入れるのは、ドキドキ・ワクワクします。何かに一区切りをつけて新しいスタートを切るということは、人生の経験値が上がることだと思いますので、できるだけポジティブに捉えたいものです。

私たちは日常的にさまざまな選択をしていますが、転職や引っ越しもその一つです。海外に住んでいる場合は、日本の常識が通じないこともありますので、日本で生活している時よりも選択することが難しく感じられる時があります。第4回のコラムでもお伝えしましたが、何かを選択しなければならない場合、周りの状況にのまれて自分を見失ってしまわないようにするためには、「自分」という軸をしっかり持つことが大事だと思います。軸がしっかりしていると、選択した結果を人のせいにせず自分の中で完結することができるので、精神的にも楽だと思います。

国連職員としてスリランカとスイスで勤務をしていた時は、仕事とプライベートの時間のバランスを上手に取っている人がたくさんいました。中には「仕事が趣味」という人もいましたし、キャリアでステップアップすることをある程度セーブして、家族を優先にするという選択をする人もいましたが、自分にとってのベストバランスというのは、その時々の状況によって変化させていけばいいと思います。

外務省でインターンをしていた頃、大きな帽子がとても良く似合うすてきな女性職員がいました。彼女は大変優秀で、外務省職員として出世コースの王道を行っていた方でしたが、私が出会った時には出世コースとはかなりかけ離れた部署の班長をしていました。彼女のバックグラウンドを聞いた私は、「なんてもったいない!」とびっくりして、ぶしつけにも理由を聞いたところ、彼女は一言ずつかみしめるようにこう答えました。「数年前、別の省庁にいる仲の良かった同期が海外赴任中に急死したの。仕事では順調にキャリアを積んでいたけれど、仲のいいご両親に育てられて、自分も家庭を持つことも夢見ていた。彼の人生を考えた時に、私は今日死んでも後悔しない人生を生きたいと思ったのよ。それが、私にとっては家族だった。仕事を辞めないで、そしてどうしてこの仕事を選んだのかという初心を忘れなければ、自分にとってのベストの道が開けると思う。今の私は明日死んでも後悔はしない。小学生の娘を残していくのは心残りにはなるけれどね」。私のインターン期間に彼女が、「喜屋武さん、聞いて! 今まで1メートルも泳げなかった娘が、3日間練習したら5メートル泳げるようになったのよ! こんなにすぐにいい結果が出るなんて仕事ではほとんどないのに、子育てしているとこういうことが多くてうれしいわ~」と目を細くして報告してくださったことを、今でも鮮明に覚えています。

このようなお話をすると、「キャリアをあきらめて家庭を優先する女性を美徳としている」と捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそういうことではありません。国連を例に挙げると、国連職員はその仕事内容ゆえに離婚率が非常に高い組織なので、家庭を持たずに仕事でキャリアを積んでいる女性や、家庭は主に夫に見てもらって自分がお給料を稼ぐという女性、パートナーはいるけれど結婚はせず子どもも産まないという選択をする女性など、キャリアとプライベートのバランスをとるために、状況に応じたそれぞれにとってよりベストの選択をしている女性がたくさんいます。選択した道を進み続ける女性もいれば、赴任先が変わったり家族の状況が変わったりして、新たな選択をする女性をもいました。

「~ねばならない」という強迫観念からではなく、「自分はこの人生でこうありたい」という価値観を実現するため、人生で行うことのバランスを取っていけばいいのではないでしょうか? あなたが試行錯誤を繰り返して選択をしていく中で、その姿に触発されたり勇気づけられたりする女性は必ずいますから、思ったような結果にならなくても悲観する必要はありません。「経験したことは話のネタになる」と思って乗り越えれば、全てのことが人生の肥やしになることは間違いないと思います。「自分」という軸をしっかり持って、力強く物事を選び取っていきましょう!


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1974年に沖縄本島(現在のうるま市)で生まれる。父の仕事の都合で10歳の時に新潟県に、13歳の時に北海道札幌市に引っ越す。大学3年まで札幌市で過ごし、21歳で米国アイオワ州にあるアイオワ大学に編入し、学士号(経済学)と修士号(第三世界の開発)を取得。卒業後は東京の財団法人や政府機関で働いたのち、国連の専門機関である国際労働機構(スリランカとスイスのジュネーブ)で勤務。帰国後は沖縄に戻り、現在は恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(OIST)で勤務。小学生の娘とスペイン人の夫と暮らしている。

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