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喜屋武奈央子

2017年10月6日更新

グローバルに活躍するために~自分の意志で選択する|喜屋武奈央子のコラム

喜屋武奈央子のfunokinawaコラム[vol.05]

人生を切り開くための情報収集

前回のコラムでは、精神的に自立するためのコア(芯)となる、「自分」というブレない軸を持つことの大切さについてお伝えしました。何らかの選択をするということは、人や状況のせいにすることなく、それに伴う責任も背負うということです。ブレない軸は難しい選択であるほど、その真価を発揮し、選択する勇気と自信を与えてくれると思います。

何かを選択をする時に、「情報収集」も重要な要素となります。例えば海外に引っ越しを考える場合、子どもが通える小学校はどこなのか、職場に行きやすい場所かどうか、日用品の買い物はどこでできるのか、美容室やネイルサロンはどこなのか(これ、結構重要だったりしますよね?)など、住みたいと思っている地域のことを事前に調べておく必要があります。皆さんは、どのようにして欲しい情報を探しますか?

知りたい情報を集めるために、今では多くの人がインターネットを使用して情報を収集しているのではないでしょうか?GoogleやYahoo!などのインターネット上の検索サイトにキーワードをいくつか入れて、出てきたウェブサイトを読めば、短時間で情報を仕入れることができるので大変便利ですね。私も検索サイトを使用しない日はないというくらい、頻繁に使用しています。



今では私たちの周りに当たり前のように存在しているインターネットですが、私がインターネットという言葉を知ったのは、アメリカに留学していた1996年の夏でした。大学の夏季学期で「論理的思考」という授業を履修していたのですが、途中でリタイアしてしまい(履修すると宣言した時から友人に無謀と言われた)、単位を埋めるために急きょ履修したのがYahoo!を使用して情報を検索するクラス、その名もズバリ「インターネットの使い方」。生まれたときからインターネットが身近にあるデジタル世代には、信じられないことかもしれませんね。

インターネットが登場してから、私たちが調べることのできる情報は飛躍的に増大しました。Googleで「海外に住む」を検索すると、膨大な量の情報がヒットします。もっと絞り込むとして「海外に住む 仕事 ロンドン 日本人」としても、数十万件。もっとピンポイントで情報にたどり着けるようにするためには、検索キーワードを増やしたり、別の言葉に言い換えたりと、あの手この手で検索する必要があります。そのための本が出ていたり、その道のプロもいるぐらいですから、膨大な情報量の中で必要な情報を集めるのは、思っている以上に高度な技術なのだと思います。

インターネットでは誰でも情報を掲載することができるので、「そもそも、その情報は信頼できるものなのか」ということを見極める目が必要になります。某情報まとめサイトで「肩こりは幽霊が原因?」という内容の記事が問題となり、インターネット上にある情報の信ぴょう性が話題になりました。また、最近はフェイクニュースが増えていて、情報をうのみにしたことで社会的な問題に発展したケースもあります。現場からリアルタイムの情報を伝えているようなものや、長年の経験として書かれているもの、その道のプロという肩書で書いてあるものなど、いかにも信ぴょう性が高いように見える記事ばかりが検索に引っかかることもありますので、何を基準に判断していいのか迷うところですよね。自分の信頼している人がFacebookでいいね!をした記事などを目にすると、「本当かも」と思ってしまうことがあります。

選択しなければならないことが深刻であればあるほど、情報の信ぴょう性を判断する作業は欠かせませんが、自分がその道のプロだったり、実際にその場所にいた経験でもない限り、私は集めた情報が100%正しいかどうか判断できる自信がありません。例え常識に基づいて判断したとしても、その常識が全く通じない場所に関する情報だった場合、正しい判断をすることは非常に難しくなります。例えば、日本では日中、女性は1人で堂々と歩けますが、世界にはそもそも女性が1人で外出することが認められないところがあります。そんな場所に日本人の常識を持って住んだ場合、とんでもない悲劇に見舞われることがあります。

それでも、情報の信ぴょう性をできるだけ確かめる努力をすることはできます。例えば、ある情報に対して複数(と言っても2~3ではなく10以上)のウェブサイトをチェックしたり、信頼できる人にその情報に詳しい人を紹介してもらって直接質問したり、関連する書籍や新聞をチェックしたり、実際にその場所に行ってみたり、できることはたくさんあります。私は自分にとって重大な決断を下す時は、できる限りその情報に詳しい人や実際に携わっている人に聞いたり、実際に自分の目で見て確かめるなど、自分の足でできる限り「生」の情報を探すことを心がけています。そうすることで、よりベストな選択ができるだけでなく、仮に得た情報を元に決断を下して自分の思うような結果にならなかったとしても、その時は「自分が選んだから自分の責任だ」と思うことができます。どのように情報を集め、どのように決断するのかを決めるのはあなたです。それに伴う結果への責任を負うのもあなたです。自分の「ブレない軸」を鍛え、それを土台に情報収集して決断を下すことは、まさに自分の人生を自分で切り開くこと。あなたの人生を、力いっぱい生きましょう!


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1974年に沖縄本島(現在のうるま市)で生まれる。父の仕事の都合で10歳の時に新潟県に、13歳の時に北海道札幌市に引っ越す。大学3年まで札幌市で過ごし、21歳で米国アイオワ州にあるアイオワ大学に編入し、学士号(経済学)と修士号(第三世界の開発)を取得。卒業後は東京の財団法人や政府機関で働いたのち、国連の専門機関である国際労働機構(スリランカとスイスのジュネーブ)で勤務。帰国後は沖縄に戻り、現在は恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(OIST)で勤務。1児の母。

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