グローバルに活躍するために~精神的に自立する①|喜屋武奈央子のコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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喜屋武奈央子

2017年7月3日更新

グローバルに活躍するために~精神的に自立する①|喜屋武奈央子のコラム

喜屋武奈央子のfunokinawaコラム[vol.02]
今回は海外での留学や勤務を将来の選択肢の一つとしている女性に向けて、ストレスを上手に解消することの大切さについてお伝えしたいと思います。

ストレスを上手に解消しましょう。

今回は海外での留学や勤務を将来の選択肢の一つとしている女性に向けて、ストレスを上手に解消することの大切さについてお伝えしたいと思います。

ここ数年、今まで以上にニュースなどでテロや邦人を対象とした犯罪について耳にすることが多くなり、全世界的に不安が広がっています。そのため、海外旅行や留学を躊躇(ちゅうちょ)する方もいらっしゃるのではないでしょうか? 確かにテロや犯罪は怖いですが、それ以上に気をつけなければいけないことは、実はストレスだと思います。ストレスは自分の日常に深く関わっていますが、初期の段階では軽く考えてしまう方もいるのではないでしょうか? 私自身も、「自分が我慢すれば何とかなる」と思って頑張ってしまったり、「気にしすぎじゃないの?」などと周りから言われたために、「そうか、気にしないようにすればいいんだ」と無理に考えないようにして、大事なサインを見過ごしてしまうことがありました。そして、「最近疲れやすいな…」と気がついた時には心がひどく打ちのめされていたり、ひどい時にはストレスが原因だということにすら気がつかずに、重症化してしまったという経験があります。

進学や就職、結婚などで他府県へ引っ越しをされた方はご経験があるかと思いますが、住み慣れた土地を離れ新しい環境で生活するのは、思っている以上にストレスがかかります。ご家族や親しい友人と離れたり、その土地の習慣や生活スタイル、コーポレートカルチャーの違いなどに戸惑い、早く周りになじもうとするあまり、気疲れしてしまった方もいるのではないでしょうか? 私の経験では、海外で感じるストレスは、同じ状況を日本で経験した場合よりも強く感じるように思います。所属している会社によっては、住居探しから日常生活のこまごましたところまでお世話をしてくれるところもあり、また大都市に派遣された場合は既に日本人コミュニティーが存在しているところもあります。日本語でコミュニケーションができたり、日本の食材が手に入ったりと、日本での生活とあまり変わりない場合もありますが、気心の知れた家族や友人がいない場所で生活していると、ふとした時に「自分は独りなんだ」と思い知らされることがあります。気分が乗っている時はいいのですが、ちょっとへこんでいる時には、耐え難い孤独と挫折感が容赦なく襲いかかってきます。私は海外生活が長かったので、何度も強いストレスを感じました。

アメリカに留学していた時のことです。私は、少しでも早く卒業して両親の経済的負担を減らすため、夏休みもRhetoric(レトリック、修辞法)という文章表現を学ぶクラスや論理的思考を学ぶクラス、化学などを履修していて、毎日とても忙しくしていました。夏は通常の授業よりも期間が短い分中身が濃く、一日にこなさなければならない量も大変多かったので、私は寝る時間も惜しんで、毎日クラスメートたちと24時間オープンのファミレスでコーヒーを飲みながら勉強していました。試験を控えたある夜、疲労がたまっていたため眠気が取れず、NoDoz(ノードーズ)という薬を飲んで眠気を撃退しながら勉強していました。次の日、授業の途中で具合が悪くなり、お手洗いに行きました。手を洗ったところまでは覚えているのですが、その後気を失ってしまったようで、気がついたら病院のベッドにいました。ろくに食事をとらずにNoDozを飲みすぎたために倒れてしまったようです。極度の疲労があったにも関わらず、授業を1回でも休んだら単位を落とすという強迫観念にかられていたので、様子を見るためほぼ強制的に一日入院をさせられてしまいました。何とか単位は取れましたが、その夏は今思い出しても本当につらく苦しい時期でした。ストレスを解消する自分なりの方法を見つける重要さについて留学前に気づいていれば、同じ状況でも別のより豊かな経験とすることができただろうと思います。

また、こんなこともありました。ジュネーブで勤務し始めた頃のことです。自宅のアパートでリラックスしている時、そういえば最近両親と話をしていないなと思い、スカイプで連絡しました。その時たまたま姉と妹も来ていて、これから家族で夕食を取るとのこと。母は台所で忙しくしているので、姉と妹が相手をしてくれていましたが、職場のことや他愛もない会話をしていると、「ああ、私はこんなに遠いところに来てしまっている」という思いが突然こみ上げ、思わず泣いてしまいました。それにつられて姉も妹も泣き始めてしまったのですが、お互いが泣いている様子を冷たい画面でしか見ることができないという現実を前に、どうしようもない隔絶された気持ちになってしまいました。米国での留学生活を含め、一人暮らしには慣れていたはずの私ですが、あの時に感じた気持ちは、普段の順調な生活の影に隠れて見えなくなっていただけで、常に私の中に存在していたのだと思います。

自分が非常に強いストレスを感じた時にどう対処したらいいのかがわかっている人は、人に頼らずに気持ちを上手に切り替えることができます。もちろん、気心の知れた友人や家族に話を聞いてもらうこともいいのですが、そうそうタイミング良くそばにいてくれるわけではありません。特に海外にいると時差があるので、一番必要な時に相手はすっかり夢の中・・・ということもしょっちゅうあります。

そこで、日頃から自分の心の状態をよく観察し、感じているストレスのレベルに応じた対処方法を見つけておくことをお勧めします。ネガティブな気持ちになってきた時、状況、人、言われたこと、されたこと、その時に自分がとった行動を簡単に記録しておき、冷静になった時にそれを見返してみるのです。そうすると、感じるストレスにもいくつか段階があることがわかってきますし、ストレスの原因が特定しやすくなります。大事なのは、ストレスを感じた時に自分が何をして、その結果どう感じたかをきちんと把握するということです。例えば職場で自分の根も葉もない噂話をしている人たちがいた時、その噂話をしている人たちのところに言って抗議したのか、その場を立ち去ったのか。その結果、いやな気持ちになったのか、すっきりしたのか。記録を続けているうちに、自分の傾向が見えてきて、抱えているストレスに対してどう対処したらいいのか少しずつわかってきます。これは今でも私が行っている方法ですが、特に海外に出る予定がない方にもお勧めです。



次回は、私や周りのグローバルな女性たちが実際にしているストレス対処法をお伝えします。


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1974年に沖縄本島(現在のうるま市)で生まれる。父の仕事の都合で10歳の時に新潟県に、13歳の時に北海道札幌市に引っ越す。大学3年まで札幌市で過ごし、21歳で米国アイオワ州にあるアイオワ大学に編入し、学士号(経済学)と修士号(第三世界の開発)を取得。卒業後は東京の財団法人や政府機関で働いたのち、国連の専門機関である国際労働機構(スリランカとスイスのジュネーブ)で勤務。帰国後は沖縄に戻り、現在は恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(OIST)で勤務。1児の母。

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