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2024年7月4日更新
風邪の症状に ターメリック|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ −97−
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は、「風邪の症状を緩和する」です。
風邪の症状に ターメリック
天然の抗生物質を活用
アーユルヴェーダに関心のある方が少しずつ増えて、その方々から質問を受けることがあります。
先日、英国のロンドンに住んでいる生徒さんから「風邪をひいてしまい、咳(せき)が続き喉の痛みが不快ですがアーユルヴェーダの知恵でどうにかならないでしょうか?」とメールで質問がありました。
「少量のターメリックの粉と生ハチミツをねってなめてみてくださいね。常温の水にターメリックの粉を少し入れ、うがいをするのもいいと思いますが試してみては?」とアドバイスをしたところ、すぐに実践してくださり、数日後に喜びのメールが届きました。2日間、試したところ咳も喉の状態もすっかり良くなったそうです。
アーユルヴェーダではターメリックは「天然の抗生物質」と言われ、咳、咽頭炎、血液浄化、皮膚などに良いと考えられています。ターメリックとは秋ウコンのことです。ウコンには春ウコンや紫ウコンなど種類がありますがクルクミン(抗酸化力があるポリフェノールの一種)の含有量は秋ウコンがはるかに多く、体を老化させる活性酸素を抑制すると現代の研究で言われています。
生ハチミツはアーユルヴェーダでは「運び屋」と言われ、体のすみずみまで混ぜたものの薬効を届けると考えられている
秋ウコン 施術にも
古代から伝わるアーユルヴェーダは「若返りの学問」とも言われますが、古くから秋ウコンを料理や薬、施術に使っていてその知恵に驚くばかりです。ただし、多量摂取は避けること。妊娠中、授乳中、病気治療中の方は必ず医師に確認するようにしてくださいね。
ちなみに沖縄はウコンの生産量が日本一。ウコンの原産は東インドですが16世紀頃、中国から琉球王国に伝わり王朝専売品として大切に使われたといいます。主に薬や着物の染料、食品の色づけなどに使用され一般の栽培は許されていなかったそうです。琉球王国が薩摩藩に支配され、後に薩摩藩により生薬や染料として全国に広まったと言われています。
遠く離れた土地に住む方にもアーユルヴェーダの知恵は幸せを運んでくれるのだなとうれしくなった出来事でした。
インフォメーション
◆アーユルヴェーダカフェ~体質別食事法~
内容:アーユルヴェーダのハーブやスパイスを使ったスィーツ、飲み物
料金:1500円(税込み)
9月に北中城村美崎で開催。詳細はHPをご覧ください。
◆2024年度おきなわ県民カレッジ広域学習
サービス講座「『アーユルヴェーダ』で日々の暮らしを生き生きと!」
日 時:10月5日(土)9時30分~11時30分
場 所:金武町立中央公民館中ホール
講 師:知念伽央梨(i-PLANA代表)
内 容:1日の過ごし方、ヨガ、ハーブオイル、ヘッドマッサージ、日焼けケア。
材料費:600円(税込み)
定 員:20人(一般対象)
※定員に達し次第申し込み終了。また、講座の前日の申し込みについては、国頭教育事務所(電話=0980-52-2664)へ問い合わせを。申し込み:8月5日(月)からでお願いします。
申し込み・問い合わせ 電話=090-1946-9030
詳細はi-PLANAのHPで確認を。
https://i-plana.org/
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人
ご予約・お問い合わせ先
i-PLANA アイプラーナ
090-1946-9030
電話受付時間9時〜20時
▼オンラインショップは下記のURLから
https://r.qrqrq.com/313E0Du8
【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1926号 2024年07月04日紙面から掲載」