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2024年1月18日更新

騒がしいのが強いストレス|こんな時どうする?大人の発達凸凹(でこぼこ)⑩

文・金武育子
(株)沖縄発達支援研究センター代表(株)おきなわedu取締役

 
 

発達凸凹の困りごとあるある
 凸ASDタイプのつらい特性凹 

今回は、発達凸凹の、ASD(自閉症スペクトラム)タイプについて考えてみようと思います。発達凸凹の人のトラブルは本人には自覚がないことが多く、周囲に迷惑をかけていることにも気づきにくいため、どう助けたらいいのか、何を助けてほしいのか、明確になりにくく、問題が長引くうちに「あの人はいつもこうだから」といった「決めつけ」へとつながってしまうことも多いのではないでしょうか。


ASDの特徴を持つ発達凸凹の人のトラブル①
感覚が敏感

ASD傾向の方のつらい特性であり、外側からはなかなか理解しにくい特徴の一つに、「感覚過敏」があります。表1に詳細をまとめました。

中でも特にトラブルになりやすいのは「聴覚過敏」なのではないでしょうか? 個人差はありますが、騒がしいのが苦手です。また、その本人への好き嫌いとは関係なく、苦手な声があります。長時間さらされると本当に疲れ果ててしまい、顔を背けたり耳をふさいだりします。これは相手の方に対する大変失礼な行為ですが、当人にとっては、そうする他ないほどの非常に強いストレスとなっているのです。

「視覚過敏」の方は、ブルーライトカットのフィルムをPC作業時に使用する、帽子やサングラスで光を調整する、などの工夫が効果的です。これまでにお会いした視覚過敏でお困りの方たちの中には、白紙や課題シートがまぶしくて見られない、と訴える方もおりました。

「触覚過敏」の方は、発達の凸凹を持つ方以外にも多数いらっしゃると思いますが、発達の凸凹を持つ方は、人との接触をはじめ、衣服、その他肌に触れるもの全般への過敏が見られます。特に衣服の肌触りに関しては一度気になると解決するまで不快感が止まらず、そればかりに気を取られて別のトラブルに発展してしまうこともあります。
 


ASDの特徴を持つ発達凸凹の人のトラブル②
感情の爆発

ASDの特徴を持つ発達凸凹の人は、言われたことを真に受けたり冗談が分からなかったり、言外の意味が読み取れず苦労したり、暗黙の了解が理解できずどうすればいいのか分からないなど、いつも精神的に大きな負担がかかっています。それでも何とか周囲に迷惑をかけないように頑張っています。しかし周りの人の、心ない中傷の対象にもなりやすく、痛めつけられてしまうこともあり、追い詰めらてこれ以上は無理、という時に感情が大爆発を起こしてしまいます。感情の爆発後しばらく元に戻らず、体面を失い、余計に周囲から疎まれてしまうこともあります。

このような発達凸凹の人に接した時、自分と違うものを受け入れられず、中傷によってさらに相手を追い込んでしまう行為は、大人の方がシビアな気がします。もちろん受け入れてサポートしてくださる方も大勢いらっしゃいますが。

ASDの特徴を持つ発達凸凹の人は、理解者を持ち、相談しながら感情の発散を心がけ、我慢、分からない、怒り、不安、自責をため込み過ぎず、大爆発を回避しましょう。本人にとっても周囲の方たちにとっても、感情爆発の回避は重要課題だと思います。感情爆発の経験がトラウマ(心の傷)となり、悪いことが起こるのではないか、といつも不安になり、過去の窮地をリアルに思い出すフラッシュバックが起こることもしばしばです。それによって本来の能力が停止してしまう、という非常に残念な事態を避けるためにも当事者・関係者として取り組みましょう。
 

     凸騒がしいのが強いストレス凹      


支援と工夫

では、どうすればいいのでしょうか。

感覚過敏は、本人の意志ではどうすることもできないので、無理をして我慢することで引き起こしてしまう心身の不調を避け、無理をせず、苦痛を減らすための工夫が大切です。

感情爆発は体調や精神的な状態が良くない時に起こりやすくなります。体調を整え、基本的な生活リズムを整えることが重要です。生活リズムが崩れやすいことも発達凸凹の特性と関係していますので、理解者への相談と快適な工夫を心がけてみてください。

発達凸凹のたくさんの特徴の中から自分のタイプや特性を知り、受け止めて「では、どうしようか」と考えていける意志と、工夫を相談できる環境を持ちましょう。




文・金武育子
(株)沖縄発達支援研究センター代表
(株)おきなわedu取締役


きん・いくこ/1970年、那覇市首里生まれ。
10代の2人の息子を通して人生と向き合う中年期クライシス体感中。
臨床心理士・国際交流分析士。大学講師、office育子を経て、現職。
好きな言葉は「人は必ず発達する」「人間、この未知なるもの」。

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『週刊ほ〜むぷらざ』 こんな時どうする?大人の発達凸凹⑩
第1902号 2024年1月18日掲載

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