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2019年12月31日更新

[平成から令和へ受け継ぐ]手軽に各種銘柄の泡盛を堪能|加納正さん・牧子さん

2018年の泡盛総出荷量は14年連続で減少し、ピークの04年から約4割落ち込んでいる(県酒造組合発表)。沖縄の食文化の一つ、泡盛を多くの人に飲んでもらいたいという思いで泡盛の自動販売機を開発したのが、合同会社ぐるまーうの加納正さん(60)。開発の経緯や思いについて聞いた。

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泡盛の自動販売機を開発、製造・販売している合同会社ぐるまーうの業務執行役員・代表者の加納牧子さん(左)と業務執行役員の加納正さん。1台のマシンには六つの銘柄が入る。店内には3台設置している
 

普及促進へ自販機開発

那覇市牧志の商店街にあるセルフスタンドバー「ぐるまーう」には、1杯(40ミリリットル)200円で18銘柄の泡盛が楽しめる泡盛の自動販売機がある。合同会社ぐるまーう業務執行役員の加納正さんは開発のきっかけを、「泡盛は度数やにおいが強くて飲みにくいイメージを持つ人も多いと思うが、酒造会社各社から飲みやすい商品が出ている。自動販売機で手軽にいろいろな銘柄を試してもらえたら、泡盛を広めることにつながるのではと考えた」と説明する。

以前は本土で働いていた加納さん。本土では泡盛を扱っているお店がなかなかなく、行きつけの居酒屋に置いてもらったこともあるほど泡盛好き。「当時は仕事柄、出張で全国各地に行き、その土地土地のお酒を飲んだが、やはり故郷沖縄の泡盛が一番おいしいと感じた。泡盛は本土のお酒と比べてさまざまな度数の銘柄があり、味わいが異なるのが魅力だと思う」と振り返る。泡盛をもっと広めたいという思いを強くし、沖縄に帰ったのを機に、泡盛の普及につながる仕事をと会社を設立、自動販売機の開発、製造・販売を手掛けることに。

泡盛の自動販売機のアイデアは、新潟県でみた日本酒の自動販売機からひらめいた。「いろいろな銘柄の中から好みの泡盛を見つけるためにボトル1本買って試すのはなかなかハードルが高い。気軽に試し飲みできたら、好みの銘柄を見つけやすくなり、泡盛を楽しむきっかけになるのではないか」と加納さんは語る。

乾杯!いろいろな泡盛があるね​

店内で泡盛を楽しむこともできる。セルフで水割りやお湯割りを作れる。おつまみに、スナックや軽食なども用意している


観光客にも好評

自動販売機には、スタンダードなものからフルーティーな味わいやカクテル風の銘柄などバラエティー豊かに取りそろえている。業務執行役員・代表者の加納牧子さん(52)は「お客さんから意外と飲みやすいとの声をもらう。特に観光客の方からおみやげを買う前にどんな味なのか試飲できていいと好評。外国の方がふらっと店を訪れることもあり、泡盛のことを知ってもらうきっかけにもなっている」と話す。

店内はこぢんまりとした雰囲気で、友人と気軽に、または一人でもお酒が楽しめそうだ。

「目標は那覇空港に自動販売機を置いてもらうこと。空港利用者に県内各社の泡盛を手軽に試飲してもらい、普及にひと役買えれば」と抱負を語った。
 

コインを投入すると泡盛が出る仕組み。英語や日本語で書かれた手書きのPOPで銘柄やおすすめの飲み方についても説明している


〈問い合わせ先〉
合同会社ぐるまーう
050-5438-9728


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編集/池原拓
『週刊ほ〜むぷらざ』平成から令和へ受け継ぐ
第1692号 2020年1月2日掲載

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