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2023年7月20日更新

運動で筋力低下を防ぐ|健康チャレンジ!(40)

医師の安谷屋徳章さんが、運動習慣について話します。
文・安谷屋徳章

運動で筋力低下を防ぐ

今回は、聞く人によっては少し怖い話になるかもしれませんが、きちんと対策も書いていますので、ぜひ多くの人に読んでほしいです。

みなさんは、「健康寿命」をご存じでしょうか。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。介護が必要になる年齢の平均とも言えます。2020年度の厚生労働省のデータによると、男性72.7歳、女性75.4歳です。これだけだと、「ふーん、そうなんだ」で話が終わってしまうのですが、「平均寿命」は、男性81.4歳、女性87.5歳です。この「平均寿命」から「健康寿命」を引くと、男性8.7年、女性12.1年となります。男性が少し短いですが、だいたい10年です。もう、お分かりですね。平均すると、人生の終わりの約10年間は介護を受けるということになるのです。元気に過ごしたり、自分のことを自分で行うことができないのです。これはとても怖いことだと思います。

原因として考えられるのは、脳卒中や心臓病などの病気はもちろんですが、それ以上に運動不足による筋力低下が挙げられます。運動習慣がないことの弊害がこんなことにも関係しているのです。運動習慣をつけて、筋力低下を防いでください。簡単な運動でも続けることで5年間体力を維持できるというデータもあります。早い年齢で運動を始めれば、それだけ介護を受けなくて済むわけです。ただし、無理をしてケガをしてはいけないので、注意しながら体を鍛えていきましょう。できれば、少しずつ運動の頻度や種類を増やしていきましょう。注意点としては一つの運動だけに偏らないことです。例えば、ウオーキングだけを1万歩するといったものです。膝を悪くしたり、ケガの元になる場合もあるので、数種類の運動を組み合わせるようにしましょう。

あせらずゆっくり体を丈夫にして、介護を受ける年数を短くしましょう。ピンピンコロリが一番です。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
 

健康チャレンジ|ゆいゆい内科クリニック

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毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ 健康チャレンジ!
「第1876号 2023年7月20日紙面から掲載」

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