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2022年12月29日更新

【年末年始特別号】Over40からの飛躍!|サンダンカ主宰 根路銘弘美さん|料理教室を開く

人生100年時代。いくつからでも、新しい自分になれる! 40歳以上で新たな仕事に挑戦し、飛躍した4人を紹介します。仕事を楽しむヒントが満載です。

 調理師から琉球料理伝承人へ 
サンダンカ主宰 根路銘 弘美さん

北部に念願の料理教室を開く

根路銘弘美さん(63)は60歳の時に、今帰仁村の自宅で料理教室「サンダンカ」を開設した。琉球料理をはじめ本格的な料理が学べる教室には、県内外から人が集う。

根路銘さん(写真右)と生徒たち。教室のテーマは「琉球料理を食べましょう、作りましょう、伝えましょう」。「土産土法(どさんどほう)」として地域に伝わる料理の掘り起こしにも力を注ぐ

調理師として28年間勤めた保育園を58歳で早期退職した根路銘さん。その後、琉球料理伝承人の資格を取得し、2年前、今帰仁村の自宅で料理教室を開設した。

北部地域では初めて琉球料理をはじめ、本格的な料理が学べる教室とあって、地元だけでなく、県内外から受講を希望する人が根路銘さんのもとに集う。

40歳のとき出合った1冊のレシピ本が転機となった。料理研究家、安田ゆう子氏のレシピで作ったサーターアンダギーのおいしさに感激し、「料理を学び直そう」と一念発起。那覇市にあった同氏のクッキングスクールに4年間通った。さらに、琉球料理への関心も高めた根路銘さんは、その保存継承に尽力する松本嘉代子氏に師事したいと退職を決意。氏のもとで2年間しっかりと学び、高い技術や知識が求められる「琉球料理伝承人」にも認証された。

合計6年間、今帰仁から那覇まで通い続けた根路銘さん。「当時、北部には琉球料理を専門に学べる教室がなかったので、いつか私がヤンバルで指導する立場になりたいと思うようになったんです。その目標があったからこそできた」と語る。「夢はみるもの、目標はかなえるもの」がモットーの根路銘さんらしい。


元気なときに自己投資

勤務時代と比べ、収入は減ったというが、「全く後悔はない。退職したからこそ、松本先生に学べたし、琉球料理伝承人の資格も取れた。今の仕事は自分の気力体力次第で、いつまでも、自由に自分のやり方で続けられる。また、沖縄の大切な食文化を伝えることの誇りや充実感があり、地域や社会に貢献できる喜びがある」と笑顔で話す。

学び始めるのに年齢は関係ないとしながらも、「元気なときに自分に投資するのは大事。働いて給料をもらっていたから自分に投資できた。後輩たちにも、職場と自宅を往復するだけでなく、自分だけのために何か一つ、始めた方がいいよと話しているんです」と根路銘さん。

第二の人生を自分らしく、誇りを持って歩む根路銘さんの言葉が力強い。



琉球料理伝承人の資格を持つ根路銘さん(右)。同資格は、行事食の由来や器、歴史・地理的な背景といった知識、琉球料理の技術が必要とされる


トゥンダーブン(東道盆)に盛り付けた琉球料理




サンダンカ 電話=070(3803)2902




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『週刊ほ〜むぷらざ』年末年始特別号 「Over40からの飛躍!!」
文/池原拓
第1847号 2021年12月29日掲載

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