豆ポレポレ
仲村　良行さん

ドアを開けると一瞬にしてコーヒー豆の香りが包む「豆ポレポレ」。種類ごとに分けられたコーヒー豆のショーケース。ひときわ存在感を放つローストに使う大きな「焙煎（ばいせん）機」が出迎えてくれる。



 

変化をつけて

店で取り扱っているスペシャルティコーヒーの豆は、個性の決め手になる香りや甘み、酸味、味、ボディーなど、キャラクターが重ならないようにしてます。香り一つとっても、花のようなものや、フルーティーなもの、スパイシーなものなど、いろいろな違いがあります。定番商品、限定商品など豆のラインアップは常に変化をつけています。

 

お客さんの好みに合わせて店頭でブレンドすることはよくありますね。そのときに、一言では言い切れない特徴を伝えながら、何かしら驚いてほしいと思っています。
たとえば「酸味が苦手」というお客さんには、あえて酸味のあるものを試してもらって、今まで苦手だと思い込んでいたものが、いい意味で裏切られていくような。そうすると印象に残るし、興味が広がりますよね。そんな体験をしてもらいたいと思っています。

 

コーヒーとの出合い

印象的なコーヒーというと、大学を卒業するころにバックパックを担いでタイ、カンボジア、ベトナム、ラオスへいきました。そこで滞在しているときに飲んだ、東南アジアでよく飲まれるコンデンスミルクたっぷりのベトナムコーヒーに衝撃を受けたんです。
そのことがきっかけになって、日本に戻り、エスプレッソ専門店で働きはじめました。抽出を学びながら、豆についても勉強しました。

 

もっと知りたくて

Ｑグレーダーという資格を取得しました。
コーヒーの善しあしを数値化して評価をつけることができます。単純にもっとコーヒーのことを知りたかったので取得しました。
産地を訪ねたときに、生産者から「Ｑグレーダーはいるか？ 自分の豆の評価を知りたい」といわれたことがあります。生産者は、自分の作っている豆が客観的にどの程度なのかを知りたがっているんですね。もっといいものを作りたいという思いが強いんですね。もちろんスペシャルティーと認定されれば、それだけの価値がつきます。

 

沖縄のコーヒー産業の可能性

現在、北部の山でコーヒーの栽培が始まっています。安定的に栽培から精製までできるようになれば、将来、沖縄の産業になる可能性があります。
住んでいる生物や、地形、気温、土の質の違い、海の近さなど、沖縄の自然環境が育む味の個性が現れてくると思います。また精製の段階で、潮風で乾燥させたたらどんな味になるのか？　など、興味深いです。現在でも本土のいろいろな業者からの注目度も高く、観光と結びつけば、6次産業にもなりえます。
現実には、あまり量が確保できないだろうし、味の点数だけで世界と勝負するのは難しいでしょう。もっともっと個性を掘り下げて、ユニークな豆が作れたらいいですね。

 

 

OKINAWA COFFEE festival in GaramanHall 2016

仲村良行さんのセミナー「まずは体験」
コーヒーフェスティバルの当日、体験ブースには焙煎（ばいせん）機を持っていって、来場者のみなさんに焙煎を体験してもらおうと思っています。セミナーでは、焙煎がそもそも何なのかということも交え、座学を中心に、体験ブースでは実際に自分で焙煎してもらって持って帰ってもらう。正しい焙煎というのはなくて、一人一人の個性が出ます。ただ、「好みの味」や「作りたい味」を追求していくには技術が必要です。この日は難しいことをぬきにして、まずは体験してもらえるように準備しています。


焙煎の基本
時間：AM10:00〜
会場：LL教室
定員：15人
料金：3,000円


お申し込みは、宜野座村文化センターがらまんホール
TEL　098-983-2613
H P　http://garaman.jp/
mail　ticket@ginoza-bunka.jp


・その他のワークショップは一覧ページをご確認下さい。

 

ROASTER INTERVIEW

COFFEE ROASTER
豆ポレポレ　仲村良行


COFFEE ROASTER
COFFEE potohoto　山田哲史


COFFEE ROASTER
黒猫食堂　クリス・コット


COFFEE ROASTER
YAMADA COFFEE OKINAWA　山田浩之


COFFEE ROASTER
沖縄セラードコーヒー　末吉業人


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OKINAWA COFFEE festival in GramanHall 2016​
主催：豆ポレポレ
共催：宜野座村文化のまちづくり事業実行委員会
協力：COFFEE potohoto・沖縄セラードコーヒー・食堂黒猫・YAMADACOFFEE OKINAWA