My Style
2018年8月30日更新
野菜ソムリエのオススメ島野菜5つ[8月31日は野菜の日]
野菜ソムリエの堀基子さんが、おなじみの島野菜や県産野菜について、特徴的な成分や栄養素、上手な食べ方や保存法を紹介。ここではオススメの島野菜五つをピックアップします!
ゴーヤー
苦味が食欲増進
ビタミン多いワタも活用
島野菜の代表的存在。ウリ科。旬は5〜7月。ゴーヤーに豊富に含まれるビタミンCは熱に強い。苦み成分モモルデシンは食欲増進効果、チャランチンは血糖値を下げる働きが期待される。ワタは苦みが少なく、ビタミンCは果肉の約1.7倍も含まれるので、天ぷらなどにして活用を。ビタミンCは水溶性なので、苦味が苦手な人は、切ってから水にさらすより、苦味が少ないアバシーゴーヤーや白ゴーヤーなど色の薄い種類がおすすめ。
紅芋
白米より低カロリー
ごはんに混ぜて
ヒルガオ科。旬は8〜翌1月。鮮やかな紫色は、抗酸化力に優れた色素成分アントシアニンによる。免疫力を高めるビタミンCや、腸内環境を整えてくれる食物繊維も多く、とても健康的な食材。白米よりもカロリーが低いので、角切りにしてといだ米にのせ、そのまま炊飯器で炊けば、ダイエットにもおすすめな紅芋ご飯に。保存の際は、冷やし過ぎると低温障害を起こしてしまうため、新聞紙などで包み、暗く涼しい場所で。
ウンチェー
妊婦に欠かせない
鉄、葉酸、カルシウム多
伝統的な島野菜の一つ。ヒルガオ科。旬は5〜10月。βカロテン、鉄分、カルシウム、胎児の健やかな成長に欠かせない葉酸などが豊富。クセがないので、炒め物、おひたし、汁の具材などさまざまな料理に向く。細かく刻んでカレーに入れても美味。近年は生食に向くサラダ用も。傷みやすいので早めに使い切りたい。保存する場合は、湿らせた新聞紙で包み、葉を上にして、立てた状態で冷蔵庫へ。
島ラッキョウ
豚肉・玄米と食べスタミナアップ
血糖値が気になる人にも
ユリ科に分類される島野菜。旬は3〜6月。本土のラッキョウよりも小ぶりで、特有の歯ごたえと刺激的な辛みで人気。特有の香りと辛みはアリシンという成分によるもので、摂取した糖質をエネルギーに換え代謝を促進するビタミンB1の吸収を高めるため、ビタミンB1の豊富な豚肉、胚芽米や玄米などと一緒に食べると、疲労回復やスタミナUPに役立つ。食物繊維の中でも水溶性食物繊維が多く、血糖値が気になる方におすすめ。
シマナー(カラシ菜)
特有の辛みに
抗酸化、抗がん作用
塩漬けのチキナーでおなじみの島野菜。アブラナ科。旬は4〜5月だが県内ではほぼ通年。特有の辛みは、抗酸化作用、抗菌作用、抗がん作用などの働きで注目されるイソチオシアネートという成分による。抗酸化力に優れたβカロテン、貧血予防に欠かせない鉄なども豊富。保存の際は、湿らせた新聞紙で包み、葉を上にして、立てた状態で冷蔵庫へ。ただし、葉野菜は日持ちしにくいため、早めに調理するのが基本。
<闘うカラダは野菜で作る>
・野菜、足りていますか?
・こんなにスゴイ! 野菜のチカラ
・野菜ソムリエのオススメ島野菜5つ
・島野菜・県産野菜図鑑
・四季の野菜の12レシピ
・ホテルやお店で手軽に
『週刊ほーむぷらざ』第1623号 2018年8月30日掲載