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2025年5月15日更新

ダイエット中の血液検査|健康チャレンジ!(62)

医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章

ダイエット中の血液検査

皆さんの中に、人間ドックで脂肪肝を指摘された人はいませんか。大きく関わる原因として肥満があるので、指導コメント欄に「痩せるように」と書かれます。脂肪肝の人は血液検査で肝機能の数値も高くなることが多いのですが、痩せることでこれらの数値も正常に近づいていくことが知られています。つまり、内臓脂肪が減ると肝機能の数値も下がるのです。今回は、ダイエットをすることで変化する検査項目についてお話します。

まずは、血糖値です。多くの人が知っていると思いますが、実際の血液検査の数値はあまり大きく変化しません。なぜなら、健康診断や人間ドックは朝食をとらずに採血するからです。つまり、1日のうちで最も低いであろうタイミングで測ります。従って数値の変化は小さくなります。最も大きく変化するのは食後なので、実はタイミングを逃がしているのです。測っていないだけできちんと改善しているはずなのであまり心配しないで下さい。

二つ目は、中性脂肪です。これも食事で変化します。朝食をとらずに採血すると、数値の変化は小さくなりますが、こちらも血糖値と同じタイミングを測っていないだけできちんと改善しています。

三つ目は、尿酸値。実はダイエット中の尿酸値は上昇します。高めの人はより高くなり、高すぎると薬を飲むように言われてしまうので良い変化ではありません。痩せていくときの体は水分が少ない状態で、尿酸値は体の水分が少ないと上昇するという特性を持っています。尿酸値が高い人はダイエットで、より高くなるので、水をたくさん飲めば正常値になるわけではないことにご注意ください。

尿酸値は、運動をしていっぱい汗をかいた後やお酒を飲んでおしっこで体の水分を外に出した後に高くなることも理解できるかと思います。血液検査のデータを見るときの参考にしていただけるとうれしいです。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!
第1970号 2025年05月15日紙面から掲載

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