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2025年1月16日更新

選択肢広げる沖縄発検索ツール|老人ホーム探しの3ポイント|つらくない介護を⑪

「老人ホームをどう選んでいいか分からない」と悩む介護家族は多い。そんな中、沖縄発の新しい検索ツールが誕生。開発に携わった介護事業所を営む宮里啓さんとケアマネジャーの大城五月さんに老人ホーム探しのポイントについて話を聞いた。


選択肢広げる沖縄発検索ツール
老人ホーム探しの3ポイント
「老人ホームをどう選んでいいか分からない」と悩む介護家族は多い。そんな中、沖縄発の新しい検索ツールが誕生。開発に携わった介護事業所を営む宮里啓さんとケアマネジャーの大城五月さんに老人ホーム探しのポイントについて話を聞いた。


施設簡単に探せ画期的
望む生活を実現しよう


大城五月さん
(株)hareruya代表。介護福祉士。主任介護支援専門員。おきなわ仕事と介護の両立サポート協同組合代表理事

情報の精度と正確性
新ツールで課題解決


宮里啓さん

(株)トータルライフサポート研究所代表取締役。有料老人ホーム、デイサービスなど、総合介護事業を営む


―老人ホームを探すときの現状と課題とは?

大城 
介護を必要とする高齢者やそのご家族からの相談で多いのが、老人ホームの情報提供です。行政窓口やインターネット、県の情報サイトなど、情報源は多くあるように見えます。しかし、施設の種類やサービス内容が多岐にわたり、一般の方には何を基準に選べばよいのか分かりづらい状況です。

ケアマネジャーでさえ、全ての施設情報を把握することは困難です。掲載情報の正確さや、その時点での受け入れ可能人数なども、その都度電話で確認する必要があります。


―そうした課題を解決する新しいツールを開発されたとか。

宮里 
はい。沖縄県の補助事業として新しい検索ツール「えらべる+」を開発しました。沖縄県に特化し、住宅型、介護付き、サービス付き高齢者向け住宅など約500件を掲載しています。エリアや予算など、条件に合った施設を探しやすく、選びやすくしたのが特徴です。お気に入りリストを作成し、QRコードで家族と共有することもできます。

以前は紙でしか情報がなく、探す側が一件ずつ電話をかけていく状況に違和感がありました。既存の検索サイトも情報更新が滞っていたり、施設側に高額な紹介手数料が発生したりと、課題があり、開発にいたりました。
 


 

―施設探しのポイントは?

宮里 まずは「費用」について。弊社の平均的な入居期間は7年です。その間、居室代、食費、管理費に加え、介護保険サービスの利用料、消耗品なども毎月かかります。

次に「介護サービスの違い」です。介護付きホームは生活支援や介護が備わっていますが、住宅型老人ホームでは介護サービスは外部との契約が必要です。これにより日中の過ごし方も大きく変わってきます。

最後に「備えること」。事前に入居者の意向や生活パターンを理解すれば、その人に合った施設を探しやすくなります。また、入居後も家族の関わりは大切です。無理なく通える距離も重要です。

大城 同ツールは情報が新鮮で、多くの選択肢から希望する施設を簡単に探せる点が画期的です。入居する高齢者にとっても、新しい住まいを具体的にイメージできる情報源になると期待しています。

県内には素晴らしい施設がたくさんあり、手厚い介護を受け、「寂しくない」「安心」と喜ばれる高齢者も少なくありません。ご家族も「ここに入居できて良かった」と安堵(あんど)される場合が多いのです。

宮里 「えらべる+」は、これからも皆さんの声を聞きながら進化させていきます。介護保険外サービスや社会資源なども集約し、より使いやすいポータルサイトにします。

大城 介護は誰もが通るライフステージの一つです。より多くの質の良い情報から、ご本人とご家族にとって最適な選択をし、望む生活を実現していきましょう。

↓下の画像をクリックして「トータルライフサポート」のサイトへ

 

取材/赤嶺初美(ライター)
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1953号 2025年01月16日紙面から掲載」

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