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2024年9月5日更新

NISAの成長枠の使い方は?|下落時に一括投資も手|マネーのヒント!⑥

7月号の質問募集へたくさん質問をいただき、ありがとうございました。今回はその中から、「新NISAの『成長投資枠』の使い方を知りたい」という声にお答えします。


Q NISAの成長枠の使い方は?

A 下落時に一括投資も手

7月号の質問募集へたくさん質問をいただき、ありがとうございました。今回はその中から、「新NISAの『成長投資枠』の使い方を知りたい」という声にお答えします。

「成長投資枠」で買える商品は一部の銘柄を除く個別株、投資信託(専門家が複数の株式や債券などで運用)、REIT(不動産投資信託)、ETF(株のように売買できる投資信託)など対象銘柄が多過ぎて初心者は何を選べばいいのか悩んだり、難しくて自分には無理だと感じたりする人も多いようです。
 


二つの枠の違い
「つみたて投資枠」は金融庁が定めた投資信託とETF(2024年8月時点で298本)の中から定額で積み立て購入を通して資産形成を進めることを目的としています。年間購入額の上限は120万円です。

「成長投資枠」は投資銘柄の選択肢が非常に広く、年間購入額の上限が240万円です。積み立て購入とスポット購入(一括購入)の両方が可能です。


どっちを優先すべき?
迷った時は「つみたて投資枠」を優先することをお勧めします。NISA全体の非課税保有限度額1800万円をつみたて投資枠だけで使い切る事は可能ですが、成長投資枠は最大1200万円までなので600万円分は「つみたて投資枠」で積み立て投資を行う必要があるためです。


成長投資枠の活用例
例1 「全世界株式(オルカン)」や「米国株式(S&P500)」のインデックスファンドを持ちたい場合は、「つみたて投資枠」で積み立て購入をする。コツコツ長期投資する場合は「つみたて投資枠」だけで十分なので、成長投資枠は利用しない。


例2 配当収入を得る事を目的として安定した配当金を出す高配当株式を「成長投資枠」で毎月定額積み立て購入する。

株価が上昇して利益を得られる銘柄を探し出すのはプロでも難しいですが、配当金を目当てに高配当株を長期積み立て購入で保有すればゆったりと投資することが可能になり、老齢年金と合わせて貴重な収入源となる事でしょう。株主優待を楽しむ銘柄も成長投資枠で購入します。


例3 例1+例2に、スポット(一括)購入を組み合わせる。

これは、筆者が実施している方法です。普段は「つみたて投資枠」で投資信託の積み立て投資、「成長投資枠」で配当目的の個別株の積み立て購入をして、相場が大幅下落した時に個別株や投資信託を「成長投資枠」で購入します。市場の揺れ動きに左右されず淡々と継続する投資でドルコスト平均法の良さを取り入れて、下落時に割安な銘柄株や投資信託を仕込むことで、市場が回復した際に資産の成長を加速させることが可能です。

とはいえ、下落時にまとまった金額で一括投資するには、家計の中で投資用の余剰資金を常に用意する事やリスクを見極める勇気も必要なので、初心者の皆さまは(1)+(2)を数年続けて、ここぞという下落局面が訪れた際にスポット買いに挑戦してみても良いでしょう。

2024年から再編成された新NISAは充実した制度になりましたが、初心者にとっては選択が難しくなり旧NISAの時よりもスタートする前に悩む人が増えているように感じます。悩んだり怖く感じたりする場合は「つみたて投資枠」で定額積み立て投資を確実に継続することから始めることを筆者はお勧めします。



おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動

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『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!⑥
第1935号 2024年09月05日掲載

この記事のキュレーター

キュレーター
岡田有里

これまでに書いた記事:68

ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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