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2024年8月15日更新

怖い糖尿病の合併症|健康チャレンジ!(53)

医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章

怖い糖尿病の合併症

今回は糖尿病について話すのですが、少し怖い話になりますのでご注意を。皆さんは糖尿病の合併症をご存じでしょうか。特徴的なものとして、網膜症と腎症と神経障害があります。ひどくなると網膜症は目が見えなくなり、腎症は腎臓が機能しなくなって透析治療を受けないといけなくなり、神経障害は傷が治らず足を切断しないといけなくなります。とても怖い状況ですが、どうしてそうなるのでしょうか。医学的に言うと、高血糖が血管の内側の細胞を壊すからなのですが、どうして透析や失明や足の切断になる人とならない人がいるのでしょうか。血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の高さに違いがあるから、インスリン治療をしているから、薬をたくさん飲んでいるから。どれも関係はありますが、正解ではありません。答えは、糖尿病を治療しなかった年数が長いからです。きちんと治療をしていても、網膜症や腎症、神経障害にはなりますが、失明や透析、足の切断まで進行することはまれです。早い段階で糖尿病の治療を始めれば、ひどい合併症にならないのです。

注意してほしいのは、糖尿病と診断された時が糖尿病になった時ではないということです。糖尿病は無症状で進行します。何の症状もないので、健康診断で見つかった時には、糖尿病になってから10年以上経過しているかもしれません。早い段階で見つけることが重要なので、会社の健康診断や特定健診を受けることが推奨されているのです。また、糖尿病の治療を始めても治療を中断してしまう人もいます。治療していない年数が長いと合併症はどんどん進行するので、治療を続けることがとても大切です。仕事や子育てが忙しいという理由も分かりますが、自分の体も大切にしてください。

今回の健康チャレンジはいかがでしたか。あまり知りたくない内容だったかもしれませんが、皆さんの糖尿病への理解が深まるかと思いお話させていただきました。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!
第1932号 2024年08月15日紙面から掲載

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