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2023年2月23日更新
[シニアウェ~ブ in ほ~むぷらざ]洋裁リフォーム 服も私も大変身|辻老人憩の家(那覇市) 洋裁リフォーム講座の皆さん
このコーナーでは充実したシニアライフを送る人々を紹介します。今回は、辻老人憩の家で活動している「洋裁リフォーム講座」の皆さん。着なくなった服をリフォームして新しい服やバッグ、雑貨を作成するなど、「講座の日が楽しい」と笑顔で話します。
昨年12月に開催された「辻老人憩の家 お楽しみ会」で、ファッションショーを披露した洋裁リフォーム講座の皆さん。自分で作った服を着て、音楽に合わせて歩き、ポーズを決める。最高齢の富村妙子さん(中央)にひときわ大きな拍手が沸いた=辻老人憩の家(那覇市)
那覇市辻の市営住宅内にある「辻老人憩の家」(親川光俊所長)には、地域に暮らす60歳以上の高齢者が、健康増進、教養の向上、レクリエーションなどの目的で、さまざまな活動を行っている。
中でも受講希望者が多く人気なのが、金城美代子さんが指導する「洋裁リフォーム講座」。2グループが、それぞれ月2回ずつ集まり、洋裁を楽しんでいる。
金城さんは、約30年の指導歴があるベテランで、講座では着なくなった洋服や着物を別の服やバッグにリフォームしたり、布の端切れで人形や雑貨を作るなど、手作りの楽しさを伝えている。
「着なくなったからと、すぐに捨てるのではなく、別の使える形に作り替えれば、楽しいし、暮らしも豊かになる。高齢者の方が多いので、着やすく、作りやすい方法を指導するよう心掛けています」と笑顔で話す。
受講生の潮平菊代さん(70代)は、「先生の提案するデザインがすてきなんです。仮縫いのときに、ポイントを指導してくれるおかげで、着心地のいい服を作ることができる」と話せば、別の70代女性も「洋裁は飽きない。教室でみんなとユンタクするのも楽しくて、ストレス解消になっている。教室の日が生きがい」と目を輝かせる。
洋服を説明しながら、ファッションショーの司会をする金城美代子さん。老人センターや公民館、手芸店の講座など30年の指導歴がある。分かりやすいと評判だ
洋裁は頭の体操
昨年末、辻老人憩の家で活動する各団体が、それぞれ取り組んできたことを発表する会があり、洋裁リフォーム講座の皆さんも、自作の服を着て、ファッションショーを披露した。
会場でひときわ大きな拍手を浴びていたのは、最高齢の富村妙子さん(88)。青いワンピースは、「前身頃の首部分に切り込みを入れ、着やすくした」とデザインのポイントを説明。もともと洋裁が好きで、5~6年通い続けており、「先生の指導が分かりやすく、いろんなものを作るので楽しい。頭の体操にもなっている」と笑顔を見せる。富村さんが洋裁を楽しむ姿は「他の受講生にも良い刺激になる」と目を細める金城さん。「今後も多くの人に洋裁を楽しんでもらいたい」と話した。
受講生作品の展示コーナーでは、着なくなった和服や帯をリフォームしたバッグに人形など雑貨が並び、丁寧な作りに見学者が感心していた
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取材/赤嶺初美(ライター)
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1855号 2023年2月23日紙面から掲載」