毎日のレシピ
2018年5月3日更新
消化を助ける「塩糀(しおこうじ)」|酵素でイキイキ!
麹(糀)を使った調味料や簡単な料理を紹介。
執筆者:仲宗根悦子<02>
塩と糀(こうじ)を混ぜた「塩糀」は、麹の発酵パワーがすぐに発揮できるよう「スタンバイ状態」にしたもの。食材を消化吸収しやすい状態にして、うまみを引き出します。
実は、栄養を摂取するには、「何を食べたか」だけでなく、「どれだけ体に吸収できたか」も大事です。消化吸収力には個人差があり、腸に未消化の食物があると、発酵、腐敗し、腸の状態が悪くなってしまいます。塩糀は酵素の力で、消化吸収を助けます。
料理に、塩代わりにお使いください。焦げやすいので、調理は弱火で。肉や魚を漬け込むと、軟らかくなり、うまみが出ます。残った刺し身を漬け、レモンやニンニク、オリーブオイルを加えるとマリネに、サラダにのせてゴマドレッシングを加えると海鮮サラダに! 島ラッキョウを漬けてそのままいただいたり、天ぷらにしてもおいしいです。これからの季節、キュウリやヘチマなど夏野菜の塩糀漬けもオススメ。塩糀にニンニクやショウガを加えた常備ダレも便利ですよ。
塩糀だけでOK!
塩糀の使用量は、材料の1割
- 「カットサラダ」カットした野菜を一晩塩糀に漬ける。1週間冷蔵保存可
- 「刺し身」塩糀で1~2時間漬ける。4~5日冷蔵保存可能
- 「豚肉のロースト」塩糀に1~2日漬け弱火で焼く。鶏や牛、魚も同様に
- 「肉巻き」豚肉、細切りの野菜に塩糀をまぶし、肉で野菜を巻く。ラップで個包装し1日冷蔵庫で寝かす。冷凍保存可。食べる時は、ラップごとゆでる
- 「島ラッキョウ」3日ほど塩糀に漬けるとまろやかに。天ぷらしても美味
塩糀(しおこうじ)
材料
米糀200g
塩60g
水200ml
作り方
- 容器に水と塩を入れて混ぜる。
- 1に常温に戻した米糀を入れてよく混ぜ、ふきんなどでふたをする。
- 1~2日に1回混ぜる。米粒が水面より上に出ないように気をつけて。10日~15日常温でおく。冬は約2週間後、夏は約1週間後から使える。6カ月冷蔵保存可能。
★徐々にまろやかになりおいしくなる。米粒が気になる際は、ミキサーやハンドブレンダーなどでつぶす。
執筆者
仲宗根悦子
仲宗根糀家代表取締役社長。米糀や米糀を使った商品の製造・販売、講演を行う。ビジネスサプリメントアドバイザー、ホリスティック栄養アドバイザー。
毎週木曜日発行・週刊ほーむぷらざ
「第1606号 2018年5月3日紙面から掲載」