ビューティー
2025年7月3日更新
熱が過剰になる夏 甘味や苦味で鎮静|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ −109−
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は「アーユルヴェーダ的夏の過ごし方」について。
熱が過剰になる夏 甘味や苦味で鎮静
冷た過ぎない食事を
夏は熱が過剰になりがちなので熱を鎮める食材をとろう。写真はアーユルヴェーダ基礎コースで行われた余分な熱を取り去るギー作り。
畑体験の後は、ハーブティーや麦茶で休憩
太陽が大地に照り付け、空気までもが熱を帯びる季節がやってきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。私は早朝起床し涼しい時間帯に畑の作業を済ませて日中は室内で過ごせるよう工夫をしています。
終日、屋外で仕事や作業をされる方は特に気をつけていただきたい事があります。夏は自然界の火のエネルギーが最も高まる時期です。その影響は私たちの肌、消化力、感情に表れ不調が起こりやすくなります。特に、もともと体温が高く暑がりの体質の方は夏にバランスを崩しやすい傾向があります。しかし、アーユルヴェーダの知恵を日々取り入れることで、心地よく健やかに過ごすことができますよ。熱が過剰になった時、私たちの体と心はこのように教えてくれます。
【体のサイン】
・肌の赤み、発疹、湿疹、吹き出物
・目の充血、鼻血、頭痛
・体臭、口臭の増加
・胸やけ、胃もたれ、下痢など
【心のサイン】
・イライラ、怒りっぽい
・何かと批判的、完璧主義
・焦り、不安、勝ち負けにこだわりが強くなる
・怒りやクヨクヨから眠りが浅くなる
このような症状がある場合は早めに冷却、鎮静することが大切です。
過剰な熱を鎮める食材と食事法としてアーユルヴェーダでは、「火」のエネルギーを鎮める、冷性・甘味・苦味・渋味・潤いを意識した食事をとる事を基本としています。
【おすすめの食材】
・季節の野菜や果物。ゴーヤー、きゅうり、ヘチマ、冬瓜など瓜系の夏野菜。スイカ、マンゴー(完熟)、桃、ブドウ、ココナツなど甘くてジューシーな果物。麦茶、さんぴん茶、コリアンダー、ミント、フェンネルなど熱を鎮静するハーブティー
【避けたい食材】
・辛味の強いスパイス(唐辛子、黒こしょうなど)
・酸味の強いもの
・塩分過多な食べ物
辛味、塩味、酸味の食材やお酒は熱を高めるとアーユルヴェーダでは考えられています。夏は特に取り過ぎに注意しましょう。
食べ方のポイントは、冷た過ぎず、熱過ぎないよう常温または少し温かい食事を。暑いからと氷や冷えたものを大量にとると大事な消化力の低下を招くので注意。食後は横になるよりも、静かに座って消化を助けましょう。子供、妊婦、高齢者、病人、疲労した方には昼寝を勧めていますよ。運動は体に負担がかからないよう夏は控えめに行いましょう。
インフォメーション
◆アーユルヴェーダ講座・ヴィーガンランチ付き
《日 時》8月26日(火) 11時~14時
《場 所》カフェ ロッタ (那覇市首里鳥堀町1丁目45 2階、琉球銀行首里支店近く)
《内 容》ヘナ、ヘッドマッサージの有用性、夏の過ごし方
《参加料》4400円(税込み・ヴィーガンランチ代含む)
《申し込み》電話=090-1946-9030
◆2025年度おきなわ県民カレッジ生涯学習サービス講座
《日 時》10月25日(土) 10~13時
《場 所》名護市中央公民館 調理室
《内 容》アーユルヴェーダの食事法~実践から学ぶ世界最古の医学~
《材料費》2000円予定
《申し込み》8月25日(月)~
国頭教育事務所 電話=0980-52-2664
◆アーユルヴェーダ基礎コース
《日 時》8月スタート
《問い合わせ先》電話=090-1946-9030
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人
ご予約・お問い合わせ先
スパパティヤ
098-964-1808
電話受付時間9〜22時
▼オンラインショップは下記のURLから
https://r.qrqrq.com/MuM1Fk36
【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1977号 2025年07月03日紙面から掲載」