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2025年9月4日更新

夏の熱が残る初秋 頭痛や重だるさに|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ −111−

5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は「アーユルヴェーダ的秋の過ごし方」について。

夏の熱が残る初秋 頭痛や重だるさに

夏野菜で余分な熱を取る

知念さんの家庭菜園で栽培している夏野菜。シカク豆は沖縄伝統野菜28種に含まれる


猛暑と言われた今年の夏も少しずつ和らぎ、朝、夕は涼しい風が吹いてきましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

私は変わらず朝は畑作業を楽しみ、その後に仕事の予定を入れております。最近はヒハツを収穫し、うりずん豆の成長を楽しんでいますよ。

初秋といえども、夏の熱は私たちの心身に影響を与え続けるとアーユルヴェーダでは考えられています。熱がたまると頭痛や目の疲れ、重だるさ、精神のいら立ち、不眠、肌に湿疹が出来ることも。余分な熱を取り去る工夫としては、ゴーヤーやヘチマなどウリ科の夏野菜を積極的にとり、麦茶やさんぴん茶、コリアンダー水を飲み、水浴び(シャワー)を行うなどが挙げられます。

食事は、酸味、塩味、辛味(この三つの味は熱を上げると考えられている)を控えめにとりましょう。一方、熱を鎮めるのは甘味、苦味、渋味だと考えられています。

体の内側から余分な熱を取り去る事をおすすめします。ただし、氷などで冷やした飲食物は一時的な心地よさを得られますが結果的に胃腸を弱めてしまうので取り過ぎに注意しましょう。

この時期の空は「秋空」と呼ばれ澄んでいて高く見え涼しげですね。月は「冷性」のエネルギーを持つと考えられます。夜空を見上げると日中、酷使した目や頭脳が月光によって癒やされます。秋のお月見という日本の風習はとてもすてきですね。ただし、深夜まで外にいると体を冷やしてしまうので気をつけましょう。自然界からの贈り物に感謝し、存分に楽しみたいですね。

秋の味覚という言葉があるようにこの季節は食材が豊富です。アーユルヴェーダでは、消化力や体力は夏に低下し、秋には中程度になると考えられていますので、次第に食欲が高まってきます。しかし、暴飲暴食は消化力を低下させてしまうので満腹の少し手前で食事を終えることがアーユルヴェーダでは勧められていますよ。

私は食べることが大好きでついつい食べ過ぎてしまいがちですが、胃が食べた物でいっぱいになり隙間がなくなると消化に負担がかかり、結果的に疲労しやすくなり老化が早まって、病に近づいてしまう、と自分に言い聞かせて食事を終えるようにしています。ちょっとした意識付けで私たちの欲は抑えられ、習慣となります。

自分を大切にする事はまわりの方への思いやりの気持ちを高めます。思いやりの学問、アーユルヴェーダ。尊い智慧(ちえ)で自分をいたわり、必要な方に届けていきたいと思う日々です。


インフォメーション
◆2025年度おきなわ県民カレッジ生涯学習サービス講座(キャンセル待ち募集)
《日 時》10月25日(土) 10~13時
《場 所》名護市中央公民館 調理室
《内 容》アーユルヴェーダの食事法~実践から学ぶ世界最古の医学~
《材料費》2000円予定
《持ち物》エプロン、手ふきタオル
《問い合わせ》国頭教育事務所 電話=0980-52-2664


◆沖縄の伝統工芸を見て愉しみながら身体を調える「ぬちぐすい~漆器でおもてなしするミニサロン~」
《場 所》モントレ沖縄スパ&リゾート2階リニューアルOpen(恩納村)
《問い合わせ》スパパティヤ 電話=098-964-1808




株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人


ご予約・お問い合わせ先
i-PLANA(アイプラーナ)
090-1946-9030
電話受付時間9時〜20時

オンラインショップは下記のURLから
https://r.qrqrq.com/MuM1Fk36


【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ


毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1986号 2025年09月04日紙面から掲載」

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