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2025年3月6日更新
季節の養生法 春の過ごし方|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ −105−
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回はアーユルヴェーダ的「ヴァサンタ(3月から5月中旬の)・リトゥチャリヤ(季節の養生法)」について取り上げます。
季節の養生法 春の過ごし方
消化しやすい食事の工夫
暖かい日が差し、木々のつぼみが膨らみを見せ少しずつ春が近づいていることを感じます。卒業式や年度末の忙しさに加えて、新入学や新年度の準備など忙しい時期でもありますね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。アーユルヴェーダの古典書によると、「春は冬に蓄積されたカパドーシャ(体内に存在する生命エネルギーの一つ。水・地の性質を持つ)が春の太陽熱により、溶けて流動化し体外へ排出される季節」だと記されています。鼻水・鼻づまり・目やにが増えたり、くしゃみ・喉のイガイガや痛みなどの症状が現れたりしやすく、軽減方法として早朝起床や食事法、運動法、施術をあげています。
冬に高まった消化力が春に低下する事から食事は消化しやすいものを勧めています。油質を控えめに、消化に負担が少なくあっさりとしたもの。味で言えば苦み、辛味、渋みのあるもの。苦み(葉野菜)や渋み(豆類)の料理に辛味(しょうが、唐辛子、ヒハツ)などでアクセントを付けるのもいいですね。
乾燥しょうが、黒胡椒、ヒハツを同量あわせたものを三辛(トリカトゥ)といい、消化を促進する
食べたものがうまく消化されない場合、体には以下のような変化が起こるとされています。
・舌ごけが多い
・口の中がねばねばしている
・味覚の低下
・口臭がある
・眠気がとれない
・心が重く気が晴れない
・かゆみ
・むくみ
・太りやすい
未消化物は精神にも影響があるとされます。
・やる気が出ない
・集中力の低下
・普段やれていた事がおっくうになる
・何かと批判的
・過去のことをずっと引きずってしまう
・嫌な夢を見る、寝付けない
食事や食事の取り方が心身に与える影響は計り知れないですね。きちんと消化されるように私は食前にはしょうがスライスに岩塩をふりかけ、レモンを絞って数滴垂らしたものを、食後はフェンネルシードをフライパンで軽くいったものをひとつまみいただいていますよ。飲み物はしょうが湯やはちみつ水(はちみつは可熱せずに)がおすすめです。運動は体力に合わせて散歩やヨガ、ランニングなど、勝ち負けにこだわらず楽しくやりがいを持てるように続けて行いましょう。
トリカトゥやフェンネルシードはすぐとれるように瓶に入れて保管するといい。フェンネルは胃腸に良い作用がある
重だるさがある場合、春のセルフケアはオイルケアではなく、乾布摩擦のように体を軽くさすることを勧めています。眠気がある場合、昼寝は避けて夜、早めに休むようにしましょう。
春から始めるアーユルヴェーダライフスタイル。無理なく楽しく生活に取り入れて軽やかに過ごしていきたいですね。
インフォメーション
◆4月開催決定 アーユルヴェーダ講座
(アーユルヴェーダスイーツ付き)
《テーマ》アーユルヴェーダ春~梅雨の過ごし方
《受講料》2000円(税込み)
◆アーユルヴェーダトリートメント
《時 間》①11時 ②16時 ③18時
《内 容》カウンセリングによりコースを決定
《料 金》2万6800円→9800円
■会場・問い合わせ先
モントレ沖縄スパ&リゾート内
スパパティヤ
電話=098-964-1808
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人
ご予約・お問い合わせ先
スパパティヤ
098-964-1808
電話受付時間10〜22時
▼オンラインショップは下記のURLから
https://r.qrqrq.com/2jgBixvM
【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1960号 2025年03月06日紙面から掲載」