平良千尋
2017年3月28日更新
帽子でワンランク上のオシャレを楽しむ。|平良千尋のコラム
[コラム・vol.6]服育コンサルタントの平良千尋さんが、服を通して自分を磨いていく <心に寄り添う服育> のヒントをお伝えします。
今やおしゃれアイテムとして定番化している帽子。
シンプルな装いも帽子をかぶると一気にオシャレ度アップしますよね。
ある雑誌に、帽子好きな人の特徴として、他人と同じではなく自分らしさを表現したい心理があり、個性的かつ美意識の高い人と書かれていました。
帽子をかぶることでおしゃれに自信が持て、内面と外見のバランスを保つことができる。帽子は自信と存在感を与えてくれる、まさに魔法のアイテムだと言っても過言ではありません。
しかし、トライしたいが似合う帽子が分からないとの声をよく耳にします。
「帽子が似合わない人なんていない」
「帽子は気負うことなく楽しんでほしい」
「普段着にさらりとかぶるからこそ味があっていい」と語るのは、那覇市久茂地にある帽子のセレクトショップ「アナログ」オーナーの比嘉さん。
今回は比嘉さんから教わったことも含め、帽子の選び方やマナーに関するポイントをお伝えしたいと思います。
【似合うフェルトハットやパナマハットの選び方】
フェルトハットやパナマハットは、カジュアルスタイルやドレッシーな装いなどシーンを選ばずさらりとかぶれる優れもの。帽子初心者にも比較的ハードルが低く、トライしやすいアイテムかもしれませんね。
選ぶ際の三つのポイント
1 お顔の横幅(頬の位置)とハットのクラウン(頭の部分)の幅がほぼ同じものを選ぶ
2 お顔の形により近い形のものを選ぶ
3 ブリム(ツバ)が長いハットは小顔効果が高い。
【帽子のマナー】
冠婚葬祭で帽子をかぶるのは大丈夫?
室内で帽子をかぶったままだとマナー違反?
帽子のマナーについてお困りの方も多いのではないでしょうか。
男性は基本的に、室内では脱帽するのが紳士のマナーです。しかし、全体的なコーディネートにマッチしているのであればブリム(ツバ)の短いものは個性を際立たせるアイテムとなり許容範囲。近年は帽子のマナーも緩やかになっているようです。
女性は昔からヘッドアクセサリー(ファッションの一部)との認識があり、室内でかぶっていてもさほど問題はないそうです。しかし、ブリムが5cmを超える長いものや、あまりにも周りに与える影響が強過ぎる個性的な帽子、ギラギラまぶし過ぎる装飾が施されているものは、周囲との兼ね合いやご一緒する方の年齢などに配慮する必要があると思います。
葬儀の場合はレースが施されたブリムなしの帽子や、ベール付きの帽子に手袋を合わせるのが正装。手袋を合わせるスタイリングはかなりハイセンスな装いですよね。
一般的には親族よりも目立つような装いは控えたほうがよいでしょう。
【今年オススメの帽子】
マリン帽とベレー帽が今年の一押しだそうです。
比嘉さんいわく、
「ベレー帽は直径の長さがポイント。直径が長いものはアレンジしやすく、短いものは顔の形や大きさが強調されてしまう」。
今まで直径の長さを気にしたことなどなく、目からうろこでした。ベレー帽選びには苦戦し避けていたのですが、今回比嘉さんにチョイスしていただき、初めてしっくりなじむベレー帽に出合えました。
帽子好きな方、そして帽子初心者の方に少しでもお役に立てれば幸いです。
あなたに似合うすてきな帽子との出合いがありますように。
平良千尋さんのコラム
この記事のキュレーター
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1977年生まれ、那覇市出身。
服育コンサルタント。2011年にイメージコンサルタント養成スクールで、ニューヨーク流メソッドを取得。県内を中心に、服を通して自己肯定感を高める個人向けコンサルティングを手掛ける。15年から「心を育む服育プロジェクト」をスタート。専門学校の非常勤講師にも就任、「表現学」の講義を担当する。