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亀谷明日香

2016年7月20日更新

うちの亀ちゃんは何でも屋|紅型ばかりやっている自由な嫁の自由な日記vol.6【亀谷明日香のコラム】

〜紅型ばかりやっている、自由な嫁の自由な日記
暑い夏を乗り切る!我が家の暑さ対策

 
 

暑い夏を乗り切る!我が家の暑さ対策

私たちの家にはクーラーがない。
この家を作り始めた当初から、クーラーがなくても過ごせる家にしたい、という気持ちがあった。
沖縄の夏は暑い。閉め切った部屋は、クーラーでもなければ真夏の昼間はサウナのようになる。
夜も、風の通らない部屋では熱がこもり、クーラーなしでは寝られなかったりする。
私たちも、今までに住んだ何軒かの家ではクーラーが欠かせず、家にいる間はずっとつけていた。
寝ている間もついついずっとつけてしまい、そのために体調を崩すことも多かった。そして何より、電気代がかさむ。
新しい家ではクーラーをつけない!と決め、そのために、できる限りの工夫をすることにした。
今回は、そのいくつかの工夫についてのお話。

1.風通しをよく
コラムvol.1を書いたときに、「東屋のような家」とこの家を紹介した。
海を見下ろすかたちで建っているこの家は、間口が広く開いて風がよく入ってくる。
その入ってくる風が家の中を吹き抜けていくように、たくさんの大きな窓を作った。
全ての部屋の窓を開けると、本当に、柱と屋根だけの東屋のようになる。
窓自体にも工夫をして、開けたときに屏風だたみのようになる折れ戸にした。
通常よくあるサッシの引き戸だと、開けたときに窓の半分は閉まった状態になってしまうが、折れ戸式にすることで、窓を最大まで全開にすることができる。
室内もあまり壁を作らず、代わりにロフトを作り、部屋と部屋の間にドアをつけていない。
そのおかげで、部屋の中をいつでも気持ちの良い風が吹き抜ける。

2.タイル敷きのベランダ
うちのベランダは、リビングと同じくらいの広さがあり、テラコッタの大きなタイルが敷かれている。
直接陽が当たる早朝は、ときに歩いたら足の裏が火傷するくらいに熱くなるが、その時間を過ぎてからはいつもひんやり、家を涼しくしてくれる。
これは、東南アジアを旅したときにみた光景がヒントになっている。
タイやバリなど、暑い地方で旅の間によくみかけた、タイルの床に直に座って食べ物の仕込みをしたり、針仕事をしたりしている女性の姿。近所のみんなで集まって、日常仕事を行なっている姿はとても楽しそうだし快適そうだった。
私たちも家で生活する時間が長いので、これはぜひ取り入れたい!と、思い切って広々タイルスペースを作った。
亀ちゃんと子どもたちはこの場所が本当にお気に入りで、夜もタイルの上でごろごろ寝転がりながらくつろぐのが日常になっている。
「最近、冷感シーツとかよくあるし、気持ちいいと思うけど、タイルに勝るものはない」というのが亀ちゃんの持論である。

3.大きな天井ファン
そしてさらに我が家を涼しくしてくれているのは、天井に付けた大きなファン。
2年前に台湾旅行をしたときに、電気資材屋さんをめぐって探し、買って帰ったものだ。
台湾のお店の店員のお兄さんには、「日本にだっていいの売ってるんじゃないの?なんでわざわざ?」と不思議な顔をされたが台湾で買うと決めたのには理由があったのだ。
日本にももちろん、天井用の大きなファンは売っている。でもそれらのほとんどは、室内の空気を循環させる目的で使うもので、快適な室温の、クーラーが効いた部屋で使うのが基本。それ自体で部屋を涼しくしようというものではないため、回転もゆるやか。
私たちが欲しいのは、もっと激しく回転する、巨大扇風機のような天井ファンなのだ。
海外旅行先のゲストハウスなどではよくみかけるけれど、日本ではあまりみたことがない。
台湾で泊まった宿でそれをみつけてからは、亀ちゃんは、絶対にこれを日本に買って帰る!と、言葉もあまりわからない中、どこで売っているのかをなんとか教えてもらい、地元の人向けの資材屋さん通りで、理想どおりのものをみつけだした。
本当に回転が激しく、飛んでくるんじゃないかとちょっと恐いくらい(笑)
机の上の紙や、料理にかけた鰹節など、どんどん飛んでいく。このファンは、夏の我が家では欠かせない存在となっている。





これらが、私たちがこの家で暑い夏を快適に乗り切るための工夫のいくつか。
まだまだ改善点もあるし、より良くしていきたいね、といつも話をする。
亀ちゃんは今日も、この家をこれからどう進化させていくか想像し、工夫して作っていくことに大忙し。
建てるまでに3年、住み始めてから4年。まだまだ思い描いている完成形は先。
日々変わり続ける私たちの家が、本当に大好きだ。



紅型ばかりやっている、自由な嫁の自由な日記[コラム]
vol.8 もらいものばかりのお家
vol.7 我が家に屋根ができるまで
vol.6 暑い夏を乗り切る!我が家の暑さ対策

コノイエ+プラス[コラム]
vol.5 台風の季節の拾い物
vol.4 賑やかな大家族暮らし
vol.3 古民家移築プロジェクトの始まり
vol.2 自分たちの住む家を造る
vol.1 うちの亀ちゃんはなんでも屋!

亀谷明日香

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紅型アーティスト
東京都出身。1996年に沖縄に惚れ込んで移住。沖縄県立芸術大学にて紅型を4年間学ぶ。在学中から紅型作品、土産物等を作り、販売を始める。2009年、紅型雑貨屋「虹亀商店」を沖縄本島南部の南城市知念にてオープッン。四児の母として子育てをしながら、日常にある沖縄の自然に日々感動し、染めています。

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