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2024年12月5日更新

Q.物価上昇への対策は?|A.インフレに強い資産育てる|マネーのヒント!⑨

食品価格や燃料価格の高騰が続くなか、生活を取り巻く環境は厳しい状況です=表①。物価上昇が起きた背景と個人ができる防衛対策を知って、将来のインフレに対応できるようになりたいものですね。


Q.物価上昇への対策は?
A.インフレに強い資産育てる

食品価格や燃料価格の高騰が続くなか、生活を取り巻く環境は厳しい状況です=表①。物価上昇が起きた背景と個人ができる防衛対策を知って、将来のインフレに対応できるようになりたいものですね。

なぜ物価が上がった?
コロナ禍以降の物価上昇には三つの要因がかかわっています。

一つ目は燃料・資源価格の高騰です。コロナ禍に停滞した経済が活発になり、世界中でエネルギー需要が増えました。同時期の2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が起こり、ロシアから原油や天然ガスを輸入しづらくなったことが重なり、価格の高騰が加速しました。

二つ目は、欧米諸国でのインフレです。米国やヨーロッパの主要国では日本を超えるスピードで物価上昇が進んだ結果、輸入物価が上がりました。

三つ目は、円安です。欧米各国政府はインフレ政策で金利を上げました。例えば米国の政策金利は0.25%(2022年1月)から5.5%(2024年8月)まで上昇しました。対して日本は2024年2月までマイナス0.1%のままで、2国間の違いは一目瞭然(りょうぜん)です。その結果、低金利の日本円を売って高金利の米ドルを買う動きが加速して円安へ傾きました。


インフレ対策三つ
物価上昇の背景は、理解できたでしょうか。今後も、モノやエネルギーの価格上昇は続くと予想されます。将来のインフレに強い資産を育てるために、個人でできる対策を三つ、ご紹介します。

①収入を上げる努力
物価が上がっても、収入が上がれば大きな問題はありません。昇給アップを狙った勉強や副業、転職に役立つスキルを磨きましょう。今すぐ効果が出なくても、じわじわと効き目が出るので老後対策としても効果的です。

②資産バランスをチェック
インフレに弱い資産と強い資産のリスト=表②=を参考に、自身の資産バランスをチェックします。インフレに弱い傾向にあれば一部資産をインフレに強い資産へ変える計画を立てましょう。

③分散投資計画を立てる
モノの価値が上がりお金の価値が下がるインフレ対策として、現金を投資に回す事で現金の価値の目減りを回避できる可能性が高まります。株、投資信託などの金融資産運用は価格変動リスクがありますが、長期的には株価上昇が期待できるのでインフレ対策の一つに有効でしょう。

さらに金やプラチナ、不動産といった実物資産と呼ばれ、それ自体に価値がある資産への投資を検討しましょう。実物資産は物価の上昇とともに価値が上がる可能性が高い資産なのでインフレに強い資産の代表ですが、初期投資額が大きいことや現金化に時間を要するなどデメリットも理解しましょう。

現金、金融資産、実物資産はそれぞれにメリットとデメリットがありますが、バランス良く保有することが、インフレ対策に限らず投資リスクを下げる方法として非常に効果的と言えます。投資にはリスクがあり、損をする可能性もあります。しかし、インフレ状況での円建て預貯金は額面が同じでもお金の価値が下がります。将来の資産を守る手段と分散投資を検討して取り入れてはいかがでしょうか。

おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動

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『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!⑨
第1948号 2024年12月05日掲載

この記事のキュレーター

キュレーター
岡田有里

これまでに書いた記事:71

ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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